チェルシーが直面する“今そこにある危機” 中心選手の複数が移籍を画策か!?
アザール、オスカル、コスタそしてクルトワが脱出へ
今季不調にあえぐチェルシーに、来夏の移籍市場で主力4選手がチームを離れる可能性が浮上した。英地元紙「サン」は、「チェルシーは夏の大量脱出を恐れている」としてこのニュースを伝えている。
今季のチェルシーは序盤戦から苦戦が続き、昨季王者にもかかわらず22節を終えて14位と低迷。昨年12月にはジョゼ・モウリーニョ前監督が事実上の解任でチームを離れ、フース・ヒディング監督が招聘(しょうへい)された。監督交代後、リーグ戦では2勝4分と無敗を維持しているが、6試合で8失点を喫するなど不安定さは改善されて いない。
低調なパフォーマンスでロッカールームの雰囲気も悪化。来季はUEFAチャンピオンズリーグ出場も絶望的となった。こうした結果からクラブは来季、主力選手の多くが移籍を臨むのではないかと恐れをなしている。リポートでは「サマー・エクソダス(夏の大量脱出)」として、ベルギー代表MFエデン・アザール、ブラジル代表MFオスカル、スペイン代表FWディエゴ・コスタ、ベルギー代表GKティボー・クルトワの4選手が、クラブを離れる可能性を指摘した。
いずれも主力選手で契約を残す選手たちだが、記事では「近年では契約はそれほど大きな価値はない」とされ、他クラブからの引き抜きが十分にあり得ると伝えられている。アザールとクルトワにはレアル・マドリードとパリ・サンジ ェルマンが、オスカルにはユベントス、コスタにはアトレチコ・マドリード復帰とそれぞれビッグクラブへの移籍のうわさがある。ただし、レアルとアトレチコはそれぞれFIFAから今後2度(2016年夏と2017年1月)の補強禁止処分が命じられていることもあり、その動向はチェルシーの補強戦略にも影響を及ぼしそうだ。
昨季リーグとリーグ杯二冠の立役者がそろって移籍となれば、チェルシーには計り知れない損失となるだろう。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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