PKの起点となった華麗な“主審股抜き” トッテナムMFの妙技に英注目「誰も安全ではない」
デレ・アリの主審股抜きからカウンター発動 ソン・フンミンのPK獲得の起点となる
トッテナムは現地時間5日、FAカップ4回戦の再試合でサウサンプトンと対戦し、3-2と勝利。激しい打ち合いを制したなか、イングランド代表MFデレ・アリが披露した“主審股抜き”に英メディアは「ソンが転倒する起点として、彼はレフェリーへの股抜きを決めていた」と取り上げている。
トッテナムは1月25日のアウェー戦で1-1と引き分けたため、ホームでの再戦に臨んだ。前半12分にオウンゴールで先制するも、同34分、後半27分に連続失点を喫する展開に。それでも同33分にFWルーカス・モウラが同点弾を奪うと、同42分にはペナルティーエリア内でソン・フンミンが相手GKに倒され獲得したPKを決め、熾烈なシーソーゲームを制した。
決勝弾となるPKを演出したのが、右サイドから絶妙なグラウンダーのクロスを供給したデレ・アリ。カウンターの起点となったプレーにも注目が集まっている。自陣で相手のパスをカットしたボールタッチが主審の股を抜き、即座に味方にヒールパスで預けると、そのまま右サイドを駆け上がり再びパスを受け直す。そこからダイレクトで相手DFの股を通すクロスを放り込み、PK判定を誘発した。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「トットナムのPK獲得の起点となったデレ・アリの主審股抜き」と見出しを打ち、「アリは股抜きに定評があり、ソンが転倒する起点として、彼はレフェリーへの股抜きを決めた。右サイドから見事なスルーパスを出した際も、サウサンプトンDFの股を通していた」と説明している。
「アリが周囲にいる時、ピッチでは誰も安全を約束されていない」と、審判の股すら通すデレ・アリのテクニックに舌を巻いていた。今季序盤は不調もありベンチを温める時間が続いていたが、ジョゼ・モウリーニョ体制では完全復活を遂げたようだ。