リベルタ杯でファン暴走…スタンド放火も試合続行 アウェーチームは正式抗議へ

コパ・リベルタドーレスでファンが暴徒化(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
コパ・リベルタドーレスでファンが暴徒化(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

ウニベルシダ・デ・チリ対インテルナシオナルの一戦で問題発生

 南米クラブのナンバーワンを決めるコパ・リベルタドーレスは現地時間4日、各地で2次ラウンドの第1戦が開催された。そのなかの一戦でファンが暴走し、スタンドで火の手が上がる事態に発展。それでも試合は続行され、危険に晒された形のアウェーチームは抗議しているという。ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」が報じた。

 問題が発生したのはウニベルシダ・デ・チリ対インテルナシオナルのカードだ。ウニベルシダ・デ・チリのホームであるサンティアゴで行われた試合は0-0のまま推移し、スコアレスドロー。決着は第2戦に持ち越しとなったなか、終盤にはスタンドから大混乱が発生した。

「グローボ・エスポルチ」が伝えるところによると、「ファンの警察との衝突、ピッチ内への侵入、スタンドで椅子を投げ付け、放火する行為などが行われた」という。ホースによる消火活動が必要なほどの異常事態。インテルナシオナルGKマルセロ・ロンバの進言によって試合は中断されたが、ファクンド・テージョ主審はしばらくの後に再開。これに納得できなかったのが、アウェーに乗り込んで恐怖を感じる立場となったインテルナシオナルだ。同メディアは次のように報じた。

「ウニベルシダ・デ・チリ戦における混乱について、インテルナシオナルは正式に南米サッカー連盟に抗議する構えだ。書面での抗議文を送り、試合を中止しなかったことに対して裁定を求めるものになる。インテルナシオナルはウニベルシダ・デ・チリへの処分を求めているが、判断は連盟に一任するようだ」

 事態は試合終了後も続き、火が収まったのは数分が経ってからのことだったという。インテルナシオナルのフットボール部門を統括するアレッサンドロ・バルセロス氏は「法務部と力を結集して連盟に働きかけ、こうした類の問題が完全に排除されるようにしたい。このような問題を起こす人間は、試合を見に来ているのではない」と怒りのコメントを発表。セキュリティーの欠如と試合続行の判断に対して遺憾の意を表している。

 現時点でウニベルシダ・デ・チリへの処分は発表されていない。第2戦は現地時間11日に行われるが、今回の“遺恨”がさらなる問題への発展しないことを願いたい。

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