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ナスリが不満をぶちまけた挙げ句に代表引退を宣言 「フランス代表はオレをハッピーにしてくれない」
才能溢れるアタッカーだが、メディアやチームメートと衝突を繰り返すなどフランス国内では問題児扱いされているナスリ。ブラジルワールドカップでディディエ・デシャン監督から選出されずに不満を募らせていた。
アーセナルとのコミュニティーシールドでの古巣対決を前に地元メディアのインタビューに応じたナスリは胸に秘めた思いを爆発させた。
「これまでに起きたことを考えると、彼が監督でいる限り、オレに代表でのチャンスがあるとは思えない。現実に向き合うべきだ」とナスリは語り始めた。ワールドカップのメンバー落ちが発表になった直後、ナスリのガールフレンドはツイッターで“4文字言葉”を並び立て、デシャン監督に対する悪態を発信。これに対し指揮官は訴訟を起こしたと報じられている。
「2016年のヨーロッパ選手権でオレはまだ29歳だが、フランス代表はオレをハッピーにしてくれない。行くたびにトラブルが増えるだけだ。自分や家族に対する非難に直面する。家族を苦しめたくない。だから、代表を引退して、クラブのキャリアに集中しようと思った」
デシャン監督に対する恨み節が続くかと思われたがそうでもなかった。「彼だけではない。彼はチームにとってベストだと思ったことをしたまで。彼の選択を理解するし、彼の問題でもない。彼とオレとは問題はない。それがすべて」とナスリは語る。そして、母国メディアに対する怒りを沸騰させた。
「オレと他の選手との関係について色々言っているのはプレスだ。ワールドカップ前にある選手が監督の批判をしているとプレスは書いていた。オレはもう代表には行きたくないんだ。楽しくない。もうごめんだ」
気性の荒いプレーメーカーはフランスメディアとの対立の根深さを激白していた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web