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ACL出場の上海申花、“日本経由”豪州入りを断念と中国メディア報道 コロナウイルスの影響で
オーストラリア政府の決定により、ACL参加の中国勢が敵地の入国も不可能に…
中国で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響がサッカー界でも大きくなっている。今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で中国勢のホーム戦日程が変更されるなど対策が取られている現況で、オーストラリアサッカー連盟(FFA)は2日、中国勢とのACLグループステージの開催が不可能になったと発表。これにより、11日にパース・グローリーと対戦予定だった上海申花は、日本経由でのオーストラリア入りも検討されたなか、急きょドバイでキャンプを張ることになった。中国のスポーツメディア「網易体育」が報じた。
オーストラリア政府は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を予防する措置として、中国からの外国人入国を禁止することを発表。これを受けてFFAは同国で開催予定だった11日のACLグループF第1節のパース・グローリー対上海申花、12日のグループH第1節シドニーFC対上海上港の対戦が不可能になったと発表した。
1月29日にはアジアサッカー連盟(AFC)が、第3節までに中国で開催されるホーム戦の日程を変更すること決定。「それぞれのグループの競合クラブと併せて行われた協議によるものであり、中国における現在のコロナウイルスの発生を考慮して、すべての参加選手とチームの安全と幸福を確保するための予防措置である」として、中国勢は3戦目までアウェーで戦うことになっていた。だが、敵地での開催も難しくなってきた状況だ。
そんななか、“たらい回し”状態の上海申花はドバイで合宿を行うことになったと「網易体育」が報じた。同メディアによると、当初は日本を経由してオーストラリアに入国するプランもあったという。日本政府は1日から日本への入国申請前の2週間以内に湖北省に滞在歴のある外国人、または、湖北省が発行する中国パスポートを持つ外国人について当面の入国を禁止すると発表。これによって「中国リーグのチーム(武漢の選手を除く)は、理論上、日本を経由して、日本からオーストラリアに入国することができる」と指摘し、「ただ、この状況はいくつものリスクがある」と、ビザ申請等で入国が難航する可能性もあったため、断念したとしている。
サッカー界でも大きくなっているコロナウイルスの影響。今季のACLに出場するFC東京は上海申花と、横浜F・マリノスは上海上港と、ヴィッセル神戸は広州恒大の中国勢と同組なだけに、今後も状況は変化しそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)