「まるでヒーロー」 元リバプールFW、“愛された古巣凱旋”に英注目「皆が大はしゃぎ」
サウサンプトンFWイングス、元本拠地アンフィールド凱旋で選手と監督から温かな歓迎
リバプールは現地時間1日、プレミアリーグ第25節の本拠地サウサンプトン戦で4-0の圧勝を収めた。相手FWダニー・イングスにとっては古巣のスタジアムに凱旋する一戦となったが、試合後にリバプールの選手たちから盛大に歓迎される“愛されぶり”に英メディアが注目している。
首位を独走中のリバプールは、30年ぶりとなる悲願のプレミア優勝に向けて独走するなか、好調サウサンプトンをホームに迎え撃った。前半はインテンシティーの高い、一進一退の攻防が繰り広げられたが、後半はサウサンプトンの運動量が落ち、結果的にリバプールが大量4ゴールを奪う圧勝劇を収めた。
今季リーグ戦14ゴールと爆発中のサウサンプトンFWイングスは2015年から4年間在籍した古巣リバプールのゴールを随所で脅かしていたものの、ネットを揺らすことなく後半25分にピッチを退いた。第2節のホームゲームではゴールを奪ったものの、かつての本拠地アンフィールドでは不発に終わった。
しかし、試合後に印象的なワンシーンがあった。イングスがエジプト代表FWサラーと肩を組みながら談笑し、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノが笑顔で挨拶。3人で会話しているところにユルゲン・クロップ監督がやってきて熱い抱擁を交わした。
さらに、ギニア代表MFナビ・ケイタと挨拶している最中には、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクから頭を小突かれ、スコットランド代表DFアンドリュー・ロバートソンと抱擁を交わしている時には、背後からイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが背後からイングスにしがみついていた。
英メディア「GIVE ME SPORT」は「リバプールの選手たちとクロップ監督が、イングスに対し、まるでヒーローのように接した」と見出しを打ち、「彼らはイングスとの再会で皆が明らかに大はしゃぎしていた」と言及。リバプール在籍中は負傷に苦しんだストライカーが、盛大に歓迎される姿に脚光を当てていた。
2018-19シーズンからサウサンプトンでプレーするイングスだが、当時は期限付き移籍だったこともあり、古巣対決は実現しなかった。今季から完全移籍となったため、初めて対戦相手としてアンフィールドの地に立ったが、リバプールでどれだけ愛されていたのかが伝わってくるようなシーンとなっていた。