ピクシーを彷彿!? イングランドの19歳FW、主審にイエローカード提示の珍シーンに脚光

スウォンジーFWリアン・ブリュースター【写真:Getty Images】
スウォンジーFWリアン・ブリュースター【写真:Getty Images】

スウォンジーに期限付き移籍中のブリュースターが落ちているカードを拾って冗談で提示

 イングランド2部チャンピオンシップで珍事が起きた。試合中に審判がイエローカードを落とし、選手がそれを拾って主審に向かってイエローカードを提示。英メディアは「ポール・ガスコインの象徴的な瞬間を再現」と報じている。

 現地時間1日に行われたチャンピオンシップ第30節のプレストン・ノースエンド対スウォンジー(1-1)の一戦、リバプールから期限付き移籍しているスウォンジーの19歳FWリアン・ブリュースターは、1点ビハインドの前半33分に同点弾をマーク。しかし、注目を集めているのはゴールシーンではなく、プレー以外のアクションだ。

 試合中、おもむろに走り出したブリュースターはピッチに落ちているイエローカードを拾い、小走りにジョフ・エリトリンガム主審の元へ。カードを“紛失”したことに気づいたのか、主審も苦笑いを浮かべながら近づいてくるなか、ブリュースターはおどけながらイエローカードをかざして提示。その後カードを受け渡し、2人はタッチをかわしてそれぞれの持ち場に戻った。

 リバプール専門メディア「ROUSING THE KOP」は、「リアン・ブリュースターがポール・ガスコインの象徴的な瞬間を再現」とレポート。1995年12月30日、当時レンジャーズに所属していた元イングランド代表MFポール・ガスコインは、ダギー・スミス主審が落としたイエローカードを拾い、冗談で主審に向かって提示したが、スミス主審に冗談は通じず、本当に“イエローカード扱い”となって名手も思わず苦笑いするしかなかった。

 英メディア「GIVE ME SPORT」は、「幸いなことに、彼(ブリュースター)にとってはガッザ(ガスコインの愛称)よりも良い結果になった。ブリュースターは主審とジョークを共有し、2人とも笑顔だった」と、ガスコインとは違う結末を迎えたことを伝えている。

 Jリーグでは、1997年に名古屋グランパスエイト(当時)の“ピクシー”ことドラガン・ストイコビッチが、審判からイエローカードを提示された直後、それを奪い取って審判に向かってイエローカードを提示。すぐさまレッドカードに切り替わって一発退場となった例がある。

 今回のブリュースターの行動が“笑い話”で済んだのは、むしろ異例だったのかもしれない。

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