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Jリーグ「トップクラス」の守護神は? ドイツの日本人GKコーチ、昨季J1の”全失点”分析
リーグ11位の仙台だが、GKのパフォーマンスはポジティブなものに…
チーム成績はリーグ11位とまずまずだったものの、ベガルタ仙台のGKには好印象が残っています。前半戦は日本代表GKのシュミット・ダニエル選手(現シント=トロイデン)、シュミット選手の移籍後はヤクブ・スウォビィク選手がレギュラーとしてプレーしました。
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総失点は「45」と、この順位のチームとしては少なかったと言えます。シュミット選手の総失点「30」で、そのうち「防げない失点」が13ゴール(43.33%)、「防げる、改善できる失点」が15ゴール(50%)、「ミスによる失点」が2ゴール(6.67%)でした。「防げる、改善できる失点」、「ミスによる失点」のうち、スペースディフェンスに関するミスで4失点あることが気になりましたが、それ以上にチームを救うビッグセーブが多かった点も印象的でした。
ヤクブ・スウォビィク選手は総失点「15」。そのうち「防げない失点」が7ゴール(46.67%)、「防ぐことができる、改善できる失点」も7ゴール(46.67%)、「ミスによる失点」はわずか1ゴール(6.67%)でした。「防ぐことができる、改善できる失点」がリーグ全体の平均よりもわずかに多かったとはいえ、ビッグセーブも多く、間違いなくJトップクラスのGKと言えるでしょう。
辛くもJ1残留を果たすも…湘南には多くの課題が見えた
GKの課題が顕著に見えたのは、入れ替え戦の末に残留を決めた湘南ベルマーレでした。総失点「63」はリーグワースト2位。30試合に出場した秋元陽太選手は60失点を喫しています。
そのうち「防げない失点」が24ゴール(40%)、「防げる、改善できる失点」が28ゴール(46.67%)、「ミスによる失点」が8ゴール(13.33%)。また、「防げる、改善できる失点」と「ミスによる失点」の原因で最も多かったのが、「GKテクニック」で29失点に該当。次に多い原因は「戦術的ポジショニング」で25失点、そして「ぶれない、先に倒れない」が11失点で、これらは他のGKと比較してもかなり多い結果となりました。
これらのことから、秋元選手がさらなるレベルアップを果たすためには「GKテクニック」の向上はもちろん、最後まで相手を見て先に倒れないことや、戦術的ポジショニングを改善することが必要だと感じました。