伊紙が同国リーグの“凋落”を嘆く 「セリエAはもはや加齢の選手が来るリーグ」

 昨季レアルの欧州チャンピオンズリーグ優勝に貢献した守護神の獲得を「ヨーロッパ最強のGKだ」と喜ぶミランの強化責任者とは対照的に、地元紙は落胆。「イタリアはもはや特に年齢を重ねたビッグプレーヤーが移籍してくる、という傾向を今回の補強で確認することになった」と報じている。

 欧州での競争力が低下し、UEFAランクにおいてもポルトガルに抜かれ、5位に転落したイタリアだが、リーグのマーケットでも優位性を失っている。期待の新鋭や働き盛りの絶対的エースはイングランド、スペイン、ドイツ、そしてフランスに流れている。

 今回のセリエAのマーケットもディエゴ・ロペス、マンチェスターUからユベントスに加入したパトリス・エブラ、チェルシーからASローマに移籍したアシュリー・コールなど、これから上昇曲線を望むことが難しいベテランの加入が目立っている。今年1月のマーケットでCSKAモスクワからミランに加入した本田圭佑も移籍金ゼロだった。

 かつて世界最強のリーグとうたわれながら凋落の一途をたどっているセリエAのブランド力回復にはまだまだ時間がかかりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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