「先駆者としてやりたい」 ノジマステラ北野新監督、女子サッカー挑戦に込めた“覚悟”
Jリーグで培ってきた経験をなでしこリーグへ注入「俺がここで成功すればたぶん…」
長年Jリーグのクラブで手腕を振るった監督が、なでしこリーグで指揮を執った例は決して多くない。北野監督自身、覚悟を持って女子サッカー界に飛び込む決断をしたと話す。
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「俺がここで成功する。そうすれば、今までJリーグでやっていた監督さんがたぶんなでしこリーグに来る。女子サッカーのレベルも上がって、もっともっと盛り上がるだろうと。女子サッカーを盛り上げる先駆者としてやりたいという気持ちはあります。男子も女子もサッカーは同じ。長い間Jリーグの監督として培ってきた経験を、すべてなでしこリーグへ注いでいこうと思います」
なでしこリーグは現在、日テレ・東京ヴェルディベレーザが5連覇中と女王の座に君臨。昨季7位に終わったノジマステラにとって、2020年の目標に掲げるリーグ優勝を果たすためには避けては通れない壁だ。しかし、北野監督は「勝たせることはできる」「タイトルは取れる」と力強くファン・サポーターに宣言している。
「僕の見たところでは、みんな同じサッカーで、ベレーザを目指してやっている。そうじゃなくて、違うサッカーをして少しミスマッチを起こせば、すべて解決する。ポゼッションサッカーなのか、カウンターサッカーなのかではなく、いかに前に運ぶか、いかに相手からゴールを奪うか、そこに特化することが大事。J2もJ1もみんなそうやっているし、それぞれのスタイルを持ってやらないといけない。女子だからこう、という固定概念が強すぎる。フットボールをやろうよ、ということです」
2年連続でキャプテンを任されたDF石田みなみも、「今年のステラはすごく面白くなると思います」と期待を抱く。創設9年目、神奈川、そしてなでしこリーグの「ステラ(イタリア語で星の意)」となるべく、北野新監督を中心にチーム一丸となって飛躍を目指す。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)