リバプールFWサラー、東京五輪出場を巡って代表監督とクロップ監督の駆け引き開始か
クラブでの始動を求めるクロップ「オリンピックは素晴らしい大会だが…」
リバプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラーの東京オリンピック出場を巡り、クラブと代表チーム間で綱引きが起こりそうだ。地元紙「リバプール・エコー」が報じている。
2012年のロンドン五輪にも出場したサラーは、7月24日から8月9日にかけて行われる東京オリンピックのU-23エジプト代表にも、オーバーエイジ枠で加わる可能性がある。U-23エジプト代表のジョーキー・ガリブ監督は、「私たちは50名の候補選手のリストを作るが、そのトップに入るのがサラーだ。東京五輪への出場は、サラーの意思次第だ」と語り、サラーの招集を熱望した。
「だが、決定を下すには、それ以外にも乗り越えなければいけないことがある。五輪はリバプールが新たなシーズンの開幕に備える時期だからね」と、所属クラブの理解を得られるかについての疑問を口にした。
これに対してリバプールのユルゲン・クロップ監督は、やはり難色を示した。
「いかなる決断も下されていない。私は、彼に伝えるべきことを伝える。それだけだ。どちらも何も決定していない。プレシーズンには、すべての選手が揃っていることが望ましい。だが、様々な理由でそれは不可能だろう。オリンピックは素晴らしいものだが、それ(サラーの五輪出場)は良い話ではないね。でも、まだ何も決まっていない」
サラーについては、夏の移籍市場でレアル・マドリードが獲得に乗り出すのではないかとも報じられている。だが同じ会見で、サラーを留めたい意向を口にしたクロップ監督としても、選手の意向は無視できないだろう。今後、他のクラブでも主力選手の五輪出場を巡る駆け引きが始まりそうだが、サラーはどのような決断を下すことになるのか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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