ACミランのインザーギ監督が「本田は過小評価されてきた」と発言も失地回復はこれから

 ミランは、ギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップ(ギネス杯)で参加クラブ唯一の3連敗を喫し、勝ち点0に終わった。手厳しいイタリアメディアは、低調なロッソネロに非難の嵐を浴びせてきたが、チーバスとの親善試合で3-0の勝利を挙げると、急に前向きな報道を始めた。その極端な変化に伴い、インザーギ監督は誰よりもポジティブな姿勢を打ち出した。

「初めは、選手たちは少し怖がっていた。僕たちはミランだ。イタリアで常に支配できる存在だ。対戦相手に恐怖するようなチームであってはならない。サポーターの信頼を獲得して、サンシーロが満員になるのをみたい」

 指揮官はマンチェスター・シティー、リバプールという強豪のみならず、オリンピアコスにすら大敗を喫したギネス杯での惨憺たるパフォーマンスを、メンタル面に原因があるとにらんでいる。だが、同時に成功への基礎条件は、今のミランに備わっているというのだ。

「ベースはある。この大会でポジティブなものを私は見た。心とグループの団結があった。クリスタンテ、ニアン、サポナーラは大きな助けになる。こうした若い選手たちは現在が出発点のようなものだが、チームの役に立つことをすでに見せた。ホンダも常に過小評価されていた。このメンバーには競争力がある」

 MFブライアン・クリスタンテ、FWエムベイェ・ニアン、MFリカルド・サポナーラといった若手の3人が戦力としてめどが付いたとする一方で、本田がイタリアメディアで最低クラスの評価をされているほどのパフォーマンスではないと主張した。チーバス戦で先発出場までは、「砂漠で迷子」、「背番号10を剝奪してくれ」などと、ギネス杯でのプレーぶりが酷評されてきた。だが、指揮官は本田を擁護し、戦力としての評価を明確にした。

 

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