南野ライバルのリバプール16歳MF、芸術的バイシクル弾に称賛 「見ただけで価値がある」
16歳のエリオットがPLインターナショナルカップでU-23チームを救う同点弾をマーク
リバプールのU-17イングランド代表MFハービー・エリオットは、現地時間1月29日に行われたプレミアリーグ・インターナショナルカップのグループリーグ最終節・ウォルバーハンプトン戦(2-2)にU-23チームの一員として出場。年間ベストゴール級の芸術的なオーバーヘッド弾をマークし、「信じられない」「あのゴールを見ただけで来た価値がある」などと称賛を浴びている。
エリオットは2019年5月、フルハムでプレミアリーグ最年少出場記録を更新(16歳60日)。同年夏にリバプールへの移籍が決まった。“レッズ”では、9月25日に行われたリーグカップ3回戦の3部ミルトンキーンズ戦で、クラブ史上最年少先発出場の新記録(16歳174日)でデビュー。すでに、ユルゲン・クロップ監督率いるトップチームで公式戦6試合に出場している。
そんな16歳の神童は、欧州クラブのU-23選手を対象とした大会「プレミアリーグ・インターナショナルカップ」のウォルバーハンプトン戦に先発出場。1点ビハインドで迎えた後半7分に圧巻のプレーを見せた。
右コーナーキックからのインスイングのボールに対し、ニアサイドでゴールに背を向けながら利き足の左足を一閃。鋭い一撃が相手守備陣の間をすり抜け、ゴール左隅に突き刺さった。リバプールU-23はエリオットのゴールで同点に追いつき、パリ・サンジェルマン、アスレティック・ビルバオと勝ち点4で並んだなか、総得点で上回って辛くも決勝トーナメントに駒を進めている。
英ラジオ局「talkSPORT」は、「リバプールのワンダーキッドが聡明なバイシクルキック」と見出しを打ち、「ハービー・エリオットは水曜の夜に年間ベストゴールを決めたかもしれない。すでにトップチームで公式戦6試合に出場している素晴らしいティーンエイジャーは、未来のスターになる可能性を覗かせた」と大々的に報じた。同局によれば、リバプールU-23のニール・クリッチー監督は「信じられないゴールだった。正直どうやって決めたのか分からない。今夜はあのゴールを見ただけで来た価値がある。素晴らしいスキルだった」と16歳のホープを称えたという。
ウイングを主戦場とするエリオットは、日本代表MF南野拓実がリバプールデビューを飾ったFAカップ3回戦エバートン戦(1-0)で共闘したが、南野にとっての強力なライバルになるかもしれない。