元浦和R・シルバ、新型ウイルス拡大で“中国帰国”への恐怖吐露 「戻るのが怖い」

武漢卓爾FWラファエル・シルバ【写真:Getty Images】
武漢卓爾FWラファエル・シルバ【写真:Getty Images】

「中国に戻ることへの恐怖を告白」と母国ブラジルメディアが報道

 中国を中心に新型コロナウイルスが流行していることを受けて、同国の1部リーグなど各カテゴリーの開幕延期が決まった。武漢卓爾に在籍する元浦和レッズのブラジル人FWラファエル・シルバは、「事態が沈静化しても戻るのが怖い」と現在の心境を吐露している。ブラジルメディア「TORCEDORES」が報じた。

【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!‘;

 中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスが拡大しており、その余波は日本をはじめ、世界中へと広がり始めている。中国リーグ開幕の延期も決まるなど事態は深刻度を増しているなか、中国湖北省武漢市を本拠地とする武漢卓爾に籍を置くのがR・シルバだ。

 3シーズンにわたってアルビレックス新潟でプレーしたR・シルバは、2017年に浦和へ移籍。リーグ戦25試合12ゴールと活躍した一方、AFCチャンピオンズリーグでも11試合9ゴールと高い得点力を見せつけ、アジア制覇に貢献した。

 そんなR・シルバが所属する武漢卓爾も騒動に巻き込まれており、「コロナウイルスの影響を最も受けた都市でプレーするブラジル人ストライカーが、中国に戻ることへの恐怖を告白」と、ブラジルメディア「TORCEDORES」が報じている。

「幸いなことに、アウトブレイクが始まった時、選手たちは街にいなかった。ラファエル・シルバたちはスペインのセビージャにおり、チームはプレシーズンの最中。武漢は閉鎖されており、非常に複雑な状況にある。彼らは広州で当初は立ち往生していたが、今はスペインでトレーニング行っており、解放された」

 チームの現状について触れられているなか、R・シルバは「最初は、事態の大きさが分からなかった」と吐露。今後については不透明な状況に立たされているなか、静観の構えを見せている。

「当初は18日までセビリアでトレーニングをする予定だったが、今後もここで続けるのか、それともブラジルへ戻れるかは分からない。今しなければならないことは、スケジュールに従い、すべてが解決するのを待つことだ」

 トレーニングに専念する姿勢のR・シルバだが、日々不安が膨らんでいるのも確かで、「契約はもう1年ある。それを遵守したいと思っている。しかし、この事態がすべて沈静化しても、戻るのが怖い」と本音を口にしている。

 いまだ事態の収束が見えないなか、サッカー界でも不安が広がり続けている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング