シティMFデ・ブライネが同僚に激怒 不用意タックルへの“鬼の形相”に脚光「挑戦状」

ユナイテッド戦で同僚に激怒したマンCのMFデ・ブライネ(左)【写真:Getty Images】
ユナイテッド戦で同僚に激怒したマンCのMFデ・ブライネ(左)【写真:Getty Images】

1点を追う展開のなか、不用意なファウルでFKを献上したオタメンディに怒りの主張

 マンチェスター・シティは現地時間29日、カラバオカップ(リーグカップ)準決勝第2戦でマンチェスター・ユナイテッドに0-1で敗れたが、2戦合計スコア3-2で決勝に駒を進めた。

 3-4-2-1システムで挑んだシティは序盤に攻めるも相手GKダビド・デ・ヘアの牙城を崩せず。逆に前半35分、ユナイテッドのブラジル代表MFフレッジが蹴り込んだFKのこぼれ球をセルビア代表MFネマニャ・マティッチに押し込まれて先制を許してしまった。

 2戦合計スコア3-2となり、白熱した展開となるなか、後半31分にカウンターを止めようとしたユナイテッドMFマティッチが2枚目のイエローカードを受けて退場。数的優位に立ったシティは同39分にMFケビン・デ・ブライネを中心とした攻撃からスルーパスに抜け出したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが流し込むも、オフサイドで得点は認められなかった。

 結局、シティは第2戦こそ0-1で落としたものの、2戦合計スコアでは3-2で逃げ切り、決勝進出。大会3連覇へ向けて王手をかけた。一方で、注目されているのは後半42分の場面だ。

 ペナルティーアーク付近でボールを受けたユナイテッドのイングランド代表DFハリー・マグワイアに対し、シティのアルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディが背後から猛チャージ。足をかけるだけでなく、勢い余ってマグワイアを突き飛ばしてしまった。これには倒されたマグワイアも起き上がって詰め寄る素振りを見せたが、その横で“なぜファウルをしたんだ”と言わんばかりに鬼の形相で両手を広げて主張し、怒りと落胆の表情を見せたのがデ・ブライネだった。万が一失点すれば、2戦合計スコアで同点に追いつかれてしまうため、ゲームキャプテンとして慎重なプレーを求めたのだろう。

 中南米のサッカー専門サイト「BOLAVIP」は、「バズる:デ・ブライネがオタメンディに決闘」と見出しを打ってこのワンシーンにフォーカス。「シティのゲームキャプテンがユナイテッドとのダービーで激怒。ニコラス・オタメンディは、ペナルティーアークでハリー・マグワイアを倒し、“赤い悪魔”がフレッジのキックでゴールを決める機会を得た。ブラジル人のシュートは壁に当たったが、ケビン・デ・ブライネの同僚への挑戦状はわずか数分で拡散された」と展開をレポートしている。

 幸いこのファウルで発生したFKは失点にはつながらなかったが、万が一ネットを揺らされていたら、デ・ブライネの怒りは収まらなかったかもしれない。

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