「実際にチームを目で見て…」 浦和SDが明かした豪州代表DFデンの獲得理由とは?
センターバックとサイドバックができるユーティリティー選手が必要と判断
浦和レッズは28日、新戦力としてU-23オーストラリア代表DFトーマス・デンの獲得を発表した。トップチームの強化責任者を務める土田尚史スポーツ・ダイレクター(SD)は、「実際にチームを目で見て、センターバックとサイドバックの両方ができるタイプが必要だと感じた」と、その獲得理由を明かした。
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浦和は今季から4バックに取り組んでいるが、始動までに発表された獲得選手はアルビレックス新潟から加入のFWレオナルドと、青森山田高から加入のMF武田英寿の2人。大分トリニータへの期限付き移籍から復帰したMF伊藤涼太郎を含めても3選手のみだった。
一方で土田SDは「実際にトレーニングがスタートして、チームを作っていく過程を見ながら判断したい部分があった」と、胸中を明かす。そのうえで、デンの獲得に動いた理由を「あのポジションはずっと情報を集めていて、彼もその中の1人だった。実際にチームを目で見て、センターバックとサイドバックの両方ができるユーティリティーな選手が必要なのではないかと感じた。年齢(22歳)の部分も、今回は考えた。もちろん、大槻毅監督とも擦り合わせたうえでの動きになった」と話している。
デンは1月にタイで開催された東京五輪予選を兼ねたU-23アジア選手権に、その世代のオーストラリア代表キャプテンとして参加していた。土田SDによると、浦和はこの大会にスタッフを派遣し、そこでの情報やプレーのチェック、本人とのコンタクトも取って話を進めたという。
「彼はおそらくオーストラリアからタイに出発した時、移籍話のイメージはなく参加したと思う」
実際に本格的な動きから発表までは1週間前後というスピード決着だった。土田SDはデンの獲得に動いた理由をこのように説明する。