日本サッカー協会への恨み節を連発! アギーレ前監督が明かした電撃解任の舞台裏
「12ヵ月でスペインに行ったのは一度だけ」
こう質問されたメキシコ人監督は、「いい質問だ。私には分からない。大仁さん(日本サッカー協会会長)はアジアカップ後、全員に私は残留すると公に発言していた。だが、10日、12日、15日後に彼らは決断。(八百長疑惑は)言い訳かもしれない。分からないし、どうでもいい。彼(会長)は私の、というか、弁護士の未来を心配していた。(八百長疑惑では)試合の42人、36選手、関係者が調査対象となっていた。スペインで私が時間を費やすことを彼らは心配していた。だが、私は当時も言ったのだが、(解任から)12ヵ月が経って、スペインに行ったのは1度。それも1時間半の間だった」と恨み節を並べていた。
スペイン司法当局は八百長疑惑に対する捜査を進めている。だが、指揮官は「私は冷静だ。クリーンでなんの心配もしていない。状況は理解している。周囲にいろいろな考えがあったので、我々は出廷しなければいけない。だが、彼らには何もない。現在進んでいる。もしかすると、1月にレバンテの監督や選手、2、3人や他の証人が最後の出廷者になるだろう。弁護士は2、3ヵ月証拠を精査し、裁判になるか決める。裁判になれば、1年か1年半だろう。だが、私は熟睡できている。プロの世界で40年も生きているのだからね」と語った。
バヒド・ハリルホジッチ監督と同様に、プレー強度の重要性を前面に押し出したアギーレ監督は、マインツFW武藤嘉紀をA代表に抜擢し、MF香川真司を現在ドルトムントで躍動するインサイドハーフで起用するなど、功績も残した。志半ばで日本から去ることになったが、最後まで自らの潔白を主張していた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images