稀代のレジスタのセリエA決別宣言 インテルなど大争奪戦もピルロ「もう戻らない」
伊代表監督がメンバー入り条件に欧州復帰を挙げる
今冬インテル復帰が噂されていた稀代のレジスタである米MLSニューヨーク・シティFCのイタリア代表MFアンドレア・ピルロはセリエA復帰の可能性を完全否定している。イタリア地元紙「コリエレ・デラ・セーラ」が報じている。
「ユベントスでありえないような素晴らしいシーズンを享受した。ミランでも大成功を収めたけど、私はセリエAには戻らない。ここ数週間数多くのチームが私に打診してきた。だが、数ヶ月前に結論を下した計画で逆行しようと思わない。私に投資してくれた人に対する敬意という問題もある」
ピルロはこう語った。今季セリエAで3位のインテルは鉄壁の守備力でこれまでに9度の「ウノゼロ(1-0)」での勝利を収めている一方、攻撃面に不安を残している。ロベルト・マンチーニ監督が中盤の構成力を強化すべくインテル復帰に向けてレジェンドを口説いているとされていた。
イタリア代表のアントニオ・コンテ監督は6月の欧州選手権でピルロを招集する条件として、大会まで欧州でプレーすることでコンディションを高めることを求めていた。インテルのみならず、様々なクラブが獲得の打診に出たが、ピルロはイタリアへの道を閉ざした。
ピルロはインテルの選手ではあったが入団当時はトップ下として活躍できず、レンタル移籍を繰り返していた。ブレシアへのレンタル移籍で中盤の底のレジスタへのコンバートを経験した事で才能を開花、その後移籍したACミランやユベントス、そしてイタリア代表のキープレーヤーとして評価を不動のものとしていた。ユベントスの3連覇に貢献し、今シーズンよりMLSのニューヨーク・シティFCに移籍していた。
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