浦和の2016年が始動! 無冠の続く指揮官は謎めいた所信表明 「私はタイトルという言葉を使わない」
就任5年目を迎えたペトロヴィッチ監督が抱負を語る
悲願のタイトル奪還へ、もう失敗は許されない。J1の浦和は15日、新シーズンの始動日を迎え、さいたま市内の調神社で必勝祈願を行った後、今季の初トレーニングを実施した。
今季から背番号が「10」に変わった日本代表MF柏木陽介は昨季の天皇杯準決勝で膝を痛めた影響で、別メニュー調整となった。「いい状態とは言えないが、調整をしながら開幕を目指したい。ただ、何かタイトルを取るために変えたいという気持ちもあった。自分に変化を与えるという意味もある。チームが優勝して、あの時の10番は柏木だったと思ってもらえれば」と意気込んだ。
浦和は今オフの補強として、湘南からU-23日本代表の主将DF遠藤航、カザフスタンのアスタナからスロベニア代表DFブランコ・イリッチという即戦力として期待がかかる選手を獲得した。また、京都からはMF駒井善成、作陽高校からはMF伊藤涼太郎といった攻撃センスにあふれる若手もチームに加わっている。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は新戦力への加熱する期待にクギを刺しつつも、その狙いを話した。
「伊藤も駒井もまだ若く、とても才能がある選手だ。また、遠藤も日本代表に呼ばれていると言っても、まだ若く実力を伸ばしていける。彼らの獲得には、今後の浦和を展望する意味もあると考えている。ただし、いきなりチームを引っ張るというような過度の期待はしていない。実力を伸ばして、チームの中でそれを発揮してほしい」