香川真司と久保建英、“スペイン初対決”の明暗 「サラゴサの祝祭」で上げた復活の狼煙
“後輩”久保を擁護 「彼らは中1日で、メンバーもほぼ入れ替わっていたので…」
久保との初対決については、「彼と試合後に話したが、彼らは中1日で、メンバーもほぼ入れ替わっていたので、可哀想というか、前半からプレーがバラバラな感じがしていた」と、マジョルカの連係の悪さを感じていたようだ。久保自身のプレーについては「ボールの入りどころが結構厳しく、あまりいいところでボールをもらえていなかった。非常に苦しそうだったし、厳しいメンバーのなかでやっていたと思う」と、不慣れなメンバーで戦った日本代表の“後輩”を擁護している。
香川は戦前、地元メディアから加入当初の大きな期待に応えられていないと報じられていたが、この試合で示したパフォーマンスは残りのシーズンに向けて大きな可能性を感じさせるものとなった。
一方、久保は過密日程による大幅なターンオーバーの影響を大きく受け、思うようにプレーできなかった。今後の大会がリーグ戦1本に絞られたなか、ここ最近外れているレギュラーの座を再びつかみ取ってもらいたい。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。