香川真司と久保建英、“スペイン初対決”の明暗 「サラゴサの祝祭」で上げた復活の狼煙
国王杯16強を心待ちにする香川 「バルサやレアルなどのチームと…」
後半に大爆発し、一つカテゴリーが上のチームを相手に3-1と快勝したサラゴサについて、スペイン紙「AS」は「ラウンド16進出を決めたサラゴサのフェスティバル」と形容し、ホームチームのパフォーマンスが素晴らしかったことを強調した。
サラゴサがスペイン国王杯ラウンド16に進出するのは、2部リーグで過ごしているここ7シーズンでは初。次のラウンドは来週の平日に行われるが、対戦相手はまだ決定していない。
スペイン紙「マルカ」はこの試合の香川について、チームトップの2点(最高3点)をつけた。また得点者のブランコ、プアド、リナレスを含む9選手も同評価を受けている。一方、久保の評価は1点で、最低の0点だったババ・ラフマン以外の12選手と同じだった。
「AS」紙は香川に、DFピチュ・アティエンサ、DFエンリケ・クレメンテ、MFハビ・ロス、ブランコ、リナレスと並ぶ2点(最高3点)をつけた。MFグティとプアドが、チームトップの3点だった。
一方、久保の「AS」紙評価は、GKファブリ、DFシスコ・カンポス、MFマルク・ペドラサ、ポソ、FWアレクサンダル・トライコフスキ、途中出場のMFジョゼップ・セニェ、FWアレックス・アレグリア、FWパブロ・チャバリアと並ぶ1点。チームトップはアブドンとゴールを決めたフェバスで2点だった。
香川は試合後のインタビューで、マジョルカ戦について「チーム全体が良く、相手もほぼ全員を変えていたので、緩さをすごく感じた。だからこそ、必ず勝たなければいけなかった。次ラウンドでどの相手と対戦するか分からないが、すごい楽しみだ」と新たな戦いを心待ちにしている様子だった。
1部クラブとの対戦によるモチベーションについては、「間違いなくある。特に僕自身は。バルサやレアルなど、もう一つレベルの高いチームと対戦する可能性があるし、ぜひやりたいなという気持ちで待っている」と明かした。
高橋智行
たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。