「シバサキが“無”から“全”へ」 デポルティボ柴崎の“復活”にスペイン紙注目「魔法を見せた」
バスケス監督の就任を機に出場機会を取り戻し、カディス戦では決勝アシスト
スペイン2部デポルティボの日本代表MF柴崎岳は、現地時間19日のリーグ第24節カディス戦で2試合連続の先発出場。移籍後初アシストで決勝ゴールをお膳立てし、1-0の勝利に貢献した。この活躍を受け、スペイン紙は「シバサキが“無”から“全”へ」と題して特集を組んでいる。
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昨夏からデポルティボに加入した柴崎だが、昨年10月以降に出場機会を失い、12月には練習中に負傷。苦しい時期を過ごしていたが、1月16日に行われたリーグ第23節ラシン・サンタンデール戦(2-1)で約1カ月半ぶりに実戦復帰を果たすと、19日のカディス戦にも2試合連続で先発に名を連ねた。ボランチとして首位を相手に移籍後初となるアシストで決勝点を生み出す活躍を見せ、勝利に貢献している。
スペイン紙「AS」は「フェルナンド・バスケス監督とともにガク・シバサキが“無”から“全”へ」と見出しを打ち、パフォーマンスを向上させている柴崎を特集。「日本人MFはバスケス監督の就任を機に復活しつつある」として、次のように背景を伝えている。
「フェルナンド・バスケス監督は迷いを抱えていた選手たちを蘇らせ、デポルティボを大きく変えた。その1人がガク・シバサキだ。フアン・アントニオ・アンケラ監督からは疑問視され、ルイス・セサル監督からは忘れられていたが、バスケス監督は日本人がチームの鍵を握る存在になると信じて疑わなかった」
新指揮官からの信頼に応え、柴崎がプレーを改善させていることを指摘。続けてカディス戦の好パフォーマンスにも言及した。
「日本人は10月以降、21分しかプレーしていなかったにもかかわらず、疲労の色を見せることはなかった。守備のタスクをこなすとともに、攻撃ではサビン・メリノへのアシストで魔法を見せた。新監督は『守備的MFとして完璧、左右のインサイドでも完璧。監督にとって、とても価値のある選手だ』と称賛を惜しまなかった」
いまだ20位と降格圏に沈むデポルティボだが、柴崎の復調も含めてこれで4連勝と反撃態勢は整いつつある。残された18試合でどれだけ巻き返せるか、注目したい。