「我慢は限界」 アーセナルDF、PK&退場誘発ミスを英紙酷評「大ポカのカタログに…」
ムスタフィがチェルシー戦で犯したバックパスのミスに非難が集中
アーセナルは現地時間21日、プレミアリーグ第24節チェルシー戦に敵地で臨み、2-2で引き分けた。“ビッグロンドン・ダービー”は退場者を出しながらも終盤に追いつく劇的な展開となったが、劣勢の原因となった元ドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィのプレーに非難が集中している。
試合は前半26分にブラジル代表DFダビド・ルイスがPKを与えるとともに退場処分を受け、早々にアーセナルは不利な状況に立たされる。このPKから先制され、常に先行を許す展開となったものの、2度にわたって追いついて2-2のドローに持ち込んだ。
結果的にD・ルイスがPK献上と退場処分の汚名を着せられることとなったが、原因となったのはムスタフィの中途半端なバックパスだった。ドイツ代表GKベルント・レノに対するパスは弱く、チェルシーのイングランド代表FWタミー・エイブラハムに奪われる。飛び出したレノはエイブラハムを止め切れず、ギリギリで戻ってきたD・ルイスが手で押し倒すことになり、レッドカードとPKが宣告された。
試合の流れを大きく変えたプレーは現地で物議を醸している。英紙「ザ・サン」は「アーセナルは今すぐにムスタフィを放出すべきだ。さもなくば彼は契約が切れる瞬間までミスを犯し続ける」と見出しを打ち、今回のプレーに言及。「シュコドラン・ムスタフィのチェルシー戦での記念碑的ミスで、すでに我慢は限界に達した。アーセナルDFはダビド・ルイスの退場とPKを誘発し、大ポカのカタログに新たなページを加えている」と酷評した。
また、英メディア「フットボール・ロンドン」は「ムスタフィは間違った理由で見出しになり続けている。チェルシー戦での注目を浴びるミスで、チームは失点して10人での戦いを強いられた」と伝えている。さらに衛星放送「BTスポーツ」のハーフタイム分析を引用し、「ルイスにとってもベストの結果ではなかったが、彼のパートナーによるミスだったとされている」として、退場処分を受けたD・ルイスに同情的だった。
最終的に敵地で勝ち点1を得たものの、長い時間を10人で戦うことを強いられたアーセナル。その発端となったムスタフィのプレーには、厳しい目が向けられている。