守備職人カンテ、まさかの転倒で“80m独走弾”献上 「最悪のタイミング」と英メディア注目
チェルシーMFカンテ、アーセナル戦で転倒してFWマルティネッリにゴールを許す
チェルシーは現地時間21日、プレミアリーグ第24節アーセナル戦に臨み、ホームで2-2と引き分けた。“ビッグロンドン・ダービー”は10人のアーセナル相手に追い付かれる展開となったなか、英メディアは1失点目のシーンでのフランス代表MFエンゴロ・カンテの“転倒”に注目。「最悪のタイミングでスリップ」と伝えている。
試合は前半26分にアーセナルのブラジル代表DFダビド・ルイスが退場処分を受け、早々にチェルシーが数的優位に立つ。直後の同28分、チェルシーはイタリア代表MFジョルジーニョが先制点を奪取したが、後半は点を取り合う展開となり、最終的には追い付かれる形で2-2のドローとなっている。
そのなかで注目されているのが、アーセナルのU-23ブラジル代表FWガブリエル・マルティネッリが決めた1点目だ。チェルシーのCKをクリアすると、ボールを拾ったマルティネッリがドリブルを開始。カウンターに備えて自陣に残っていたのはチェルシーの“守備職人”カンテだった。
センターサークル内で対応しようとしたカンテだが、マルティネッリを迎え撃つ直前で足を滑らせてまさかの転倒。難なく抜け出したマルティネッリはスペイン代表GKケパ・アリサバラガとの1対1を制し、ピッチを約80メートル縦断する独走ゴールを決めてみせた。
堅実なプレーで知られるカンテの珍しい“ミス”に、現地メディアも注目。英メディア「GIVE ME SPORT」が「最悪のタイミングでスリップ」と伝えれば、英紙「エクスプレス」は「エンゴロ・カンテは高くつく転倒でスティーブン・ジェラードと比較される」として、かつてチェルシー戦で同様のミスを犯したリバプールの英雄MFスティーブン・ジェラードを引き合いに出して言及している。
敗戦こそ免れたチェルシーだが、早い段階で数的優位に立ちながら、ミスも絡んで勝ち点3を奪うことはできず。致命的な転倒によって1点目を献上したカンテにとっては、悔やんでも悔やみ切れない結果となってしまった。