レアル史上最高レベルの“ブラジル化” 若き「152億円トリオ」の未来にスペイン紙注目
18歳MFレイニエルを獲得 在籍するブラジル人選手は“銀河系軍団”時代を上回る
スペインの名門レアル・マドリードは、1月19日に18歳の誕生日を迎えたブラジルの新星MFレイニエル・ジェズスの加入を発表した。2018年夏にFWヴィニシウス・ジュニオール、昨夏にFWロドリゴと10代で将来のブラジル代表を背負うと期待される有望株を次々に獲得しているが、今もなお主力として活躍するメンバーを含めると、過去最高の“セレソン化”を果たしているとスペイン紙「マルカ」が報じている。
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レイニエルの加入によって、レアルに所属するブラジル人選手はDFマルセロを筆頭にDFエデル・ミリトン、MFカゼミーロ、ヴィニシウス、ロドリゴを含めて6人目となった。これはかつて“銀河系軍団”と称され、FWロナウド、DFロベルト・カルロス、DFシシーニョ、MFジュリオ・バチスタ、FWロビーニョの5人を擁した2005-06シーズンを上回る状況となっている。
興味深いのは、彼らを獲得した際の移籍金だ。現在不可欠な主力として君臨しているマルセロとカゼミーロの移籍金は、それぞれ600万ユーロ(約7億3000万円)と500万ユーロ(約6億円)。一方でヴィニシウスの5000万ユーロ(約60億5000万円)を筆頭に、ロドリゴやレイニエルの移籍金は4500万ユーロ(約55億円)、3000万ユーロ(約36億5000万円)と、近年の移籍金の高騰ぶりに沿った投資となっている。
同紙は「フロレンティーノ・ペレス会長は2011年にライバルのバルセロナがネイマールと契約を交わして以降、ブラジルのスターを逃さないように執着している」と分析。その一方で、若き3人に1億2500万ユーロ(約152億円)を費やしたことに関しても、「クラブは3倍近くの金額を節約できる可能性がある」と、ネイマールやフランス代表FWキリアン・ムバッペら超大物の獲得に動くよりも、将来的に“お得”になる可能性があるとも見ている。
かつてレアルは2008-09シーズンにFWルート・ファン・ニステルローイ、FWアリエン・ロッベン、FWクラース・ヤン・フンテラール、MFウェスレイ・スナイデル、MFラファエル・ファン・デルファールト、DFロイストン・ドレンテとオランダ代表勢が一気に名を連ねたことがある。その当時を上回る“ブラジル化”は、今後も続いていくのだろうか。