「意味のある1分1秒の経験を」 日体大FW山下諒也、ネイマールと先輩MFに学んだもの
4年前の自分に伝えたい「1分1秒の経験」
――日体大は2018、2019年と一部昇格を逃してしまいました。
「僕が2年生の時に降格を経験したんです。僕自身、当時のピッチに立っていました。最後の最後、同点弾を決められてしまいました」
※2017年シーズン最終節の法政大戦、前半16分、山下のアシストで先制すると、4分後には山下自らが得点して2点リード。しかし、後半27分にFW上田綺世(現・鹿島アントラーズ)に得点を許すと、同アディショナルタイムにはMF森俊貴(2020シーズンより栃木SC)に同点弾を決められた。
「降格してしまった瞬間を自分はピッチ上で経験したんです。当時の4年生の悔しさまで、自分は誰よりも知っているつもりでした。
意気込みは誰よりも強く、意識して練習を頑張りました。ただ、それがあと一歩届かなかったということは、なにかしら足りなかったことは事実です。情けない気持ちでいっぱいです」
――成長できた部分は?
「1年間、日体大の象徴でもある背番号10を背負いました。嬉しさもあったけれど、最初の頃は不安感が大きかった。だから払拭するために多くの練習をこなしました。プレッシャーを力に変えること、努力を継続することの大切さを学びました」
――4年前の自分に伝えるものがあるなら?
「1分1秒の経験を、ただの1分1秒にしてはいけないと思います。意味のあるものにしたらきっと、今頃もっと上手くなって、1部昇格に導けたのかなと思う」
――今後の進路は?
「プロになって、多くの人に感動や希望を与えられる選手になれればと。これで終わらずにもっと上を目指して、プロの道に行きたいと思います」