柴崎岳、待望の移籍後初アシストを現地高評価 「言及する価値あり」「ベストゲーム」
2試合連続スタメン出場したカディス戦でデポルティボ移籍後初アシストを記録
スペイン2部デポルティボの日本代表MF柴崎岳は、現地時間19日のリーグ第24節カディス戦で2試合連続の先発出場。移籍後初アシストで決勝ゴールをお膳立てし、1-0の勝利に貢献した。スペインメディアは「言及する価値がある」と高く評価している。
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2019年7月にスペイン1部ヘタフェから同2部デポルティボへ移籍した柴崎。2ボランチの一角と起用されてきたが、チームは開幕戦のレアル・オビエド戦(3-1)に勝利後、19戦未勝利(9分10敗)と苦戦を強いられていた。昨年10月以降は柴崎がベンチスタートで出番を得られない試合も増え、同12月中旬には練習中に左足を負傷するなど、実戦から遠ざかっていた。
そのなかで、1月16日に行われたリーグ第23節ラシン・サンタンデール(2-1)で約1カ月半ぶりに実戦復帰。中2日で迎えた19日のカディス戦にも2試合連続でスタメン起用された。主戦場のボランチに入ると、稀代のゲームメーカーが輝きを放った。
アタッキングサードで縦パスを受けた柴崎は、相手選手4人に囲まれるなかでペナルティーエリア内へピンポイントのスルーパスを供給。これをFWサビン・メリノが冷静にGKとの1対1を制して流し込み、決勝ゴールが生まれた。フェルナンド・バスケス新監督も得点が決まった瞬間、タッチライン際を走り出して喜びを表現するほど完璧なプレーだった。
デポルティボ専門サイト「riazor.org」は、移籍後初アシストを記録した柴崎は“レポートするに値する”と分析している。
「サビン・メリノの他、ガク・シバサキにも言及する価値がある。日本人選手はこれまでそのポテンシャルを披露していなかったが、最近数試合でそのレベルを回復してきている。そのシューズから、デポルがリードを奪うためのアシストが生まれた。まだすることはたくさんあるが、基礎となる石は据え付れられた」
またスペイン紙「マルカ」は、「“生まれ変わった”デポルティボとルーゴが今節ベストイレブンをリード」と題して2部の「今節ベストイレブン」を展開。柴崎も11人の中に名を連ね、「ガリシア州チームのユニホームを着て自身のベストゲームをしたガク・シバサキ」と評価されている。
苦しい時期の続いた柴崎だが、チームがリーグ戦4連勝を飾るなかで2試合連続スタメンと足並みを揃えるように復調の兆しを見せる。カディス戦をきっかけに再びレギュラーの座を確固たるものにしたいところだ。