「自分の壁を壊したい」 日本代表MF橋本拳人、夢実現に向けた2020年の“新チャレンジ”
橋本を貪欲なまでに突き動かすリオ五輪メンバー落選の悔しさ
森保監督は球際のアグレッシブさと、粘り強くタフに戦い続けることを選手たちに求める。それは橋本にとって十八番とも言える分野だが、指揮官からも「FC東京で見せているプレーを出してくれればいい」と言葉をかけられているという。もっとも、橋本に一切の慢心はない。「ボランチにはたくさんいい選手がいる」と前置きしたうえで、先に見据える“上のステージ”についてこう語る。
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「Jリーグで優勝争いをしていたなかで呼んでもらえて、評価されている部分はあると思います。ただ、今のままでは代表定着やスタメンは正直まだまだ難しい。すべての面で成長して、パフォーマンスのレベルを上げていかないと。海外でプレーする選手たちと話をしたり、実際に彼らのプレーを見ることで刺激を受けて、より高みに行きたいという気持ちも高まりました」
橋本は“理想のボランチ像”のキーワードに、「ボックス・トゥ・ボックス」を挙げる。
「しっかり守れて、攻撃にも絡める、攻守両面で存在感を出せるのが理想です。もちろん、すべての局面で飛び出したり、走り回るのは難しいと思うので、機を見た攻撃参加、ボールを奪ってそのまま(前に)出ていくアグレッシブさの質をもっと上げて、海外で通用するプレーヤーになりたいです」
橋本にとってW杯は子供の頃から憧れ、目指してきた夢の舞台だ。2016年、リオデジャネイロ五輪では、U-23日本代表の候補合宿こそ経験したものの、本大会のメンバー入りは果たせなかった。「今でも忘れていない」という当時の悔しさが、橋本をさらなる成長へと突き動かす原動力となっている。