「レッドカード? 逮捕だろ!」 ブラジルで恐怖の“顔面キック”発生…ファン糾弾「殺人未遂だ」

サッカー王国ブラジルでの顔面キックの瞬間とは(写真はイメージです)【写真:Getty Images】
サッカー王国ブラジルでの顔面キックの瞬間とは(写真はイメージです)【写真:Getty Images】

「レッドカード? 逮捕だろ!」 ブラジルで恐怖の“顔面キック”発生…ファン糾弾「殺人未遂だ」

 サッカー王国ブラジルで、恐ろしい“顔面キック”の瞬間が反響を呼んでいる。ボールをクリアしようとして高く挙げた足と頭が接触し、スパイクが顔面を直撃。「逮捕だろ」「殺人未遂だ」とファンからは糾弾する声が上がっている。

 問題となるシーンが生まれたのは、リオデジャネイロ州選手権のカボフリエンセ対フルミネンセ。カボフリエンセが強豪フルミネンセをホームに迎えた試合は、前半をスコアレスで終えて後半に突入している。そして、同15分のことだった。

 左サイドから攻め込むフルミネンセは、ペナルティーエリア内に走り込むFWルーカス・バルセロスにボールを送る。しかし、パスはやや短くカボフリエンセDFイゴールの守備範囲内へ。イージーにクリアされるかと思いきや、イゴールは思い切り右足を振り抜き、必要以上に高く上げられたスパイクは正面から走り込んできたバルセロスの顔面にヒットした。

 ペナルティーエリア内での軽率かつ危険なプレーとなったが、主審はカードを提示することもPKを与えることもなく、そのままプレー続行と判断。しかし顔面を蹴られたバルセロスが起き上がれず、まもなくプレーは中断された。ただ、判定が覆ることはなく、結局カボフリエンセのドロップボールから試合は再開されている。

 ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」公式ツイッターは「激痛が走る瞬間」と綴って、該当シーンの動画を投稿。映像を見たファンからは「レッドカード? 逮捕だろ!」「殺人未遂だ」「許容できるチャレンジじゃない」とイゴールを糾弾するコメントが多く寄せられている。

 また、「グローボ・エスポルチ」で判定の解説を務める元国際主審のサンドロ・リッチ氏は「リプレイすらいらない。これはペナルティーであり、レッドカードだ。確かにクリアはしているが、意図的に足をフルミネンセの選手に向けて上げている」と指摘。PKとレッドカードが与えられて然るべきだったことを証言している。

 不幸中の幸いと言うべきか、バルセロスはプレーを続行し、後半38分までプレー。直後の同39分にはMFネネが決勝点を挙げてフルミネンセが1-0の勝利を収めた。ラフプレーと不利な判定を跳ね返し、強豪としての意地を見せつけている。

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