リオ五輪出場に向けて手倉森ジャパンがベンチ前で見せた一体感 先制弾のDF植田「全員のゴールなので走った」

前半5分に右足で鮮やかな決勝弾

 カタール・ドーハで開催されているリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC・U-23選手権で手倉森ジャパンはU-23北朝鮮代表と激突し、1-0で勝利を収めた。前半5分にセットプレーから狙い通りの形で決勝弾を決めたDF植田直通(鹿島)は「チーム全員のゴール」と言い切り、チーム一丸でつかんだ勝利に自信をのぞかせた 

 植田は試合開始5分、右サイドからチーム唯一のレフティーDF山中亮輔(柏)の低い高速クロスにファーサイドで右足で合わせてネットを揺らした。「初戦で硬い試合になるのは分かっていたので、セットプレーで一本狙っていた」と語ったようにチームの狙いがしっかりとはまった一撃に、手応えを感じていた。

 ゴール後にはベンチのメンバーの元へ駆け寄ってチーム全体で祝福。「全員で乗り越えていこうっていうのはチームで言っていた。全員のゴールだと思うので走って行きました」とチームワークの良さを体現した。

 後半は北朝鮮のロングボールやミドルシュート連発の積極的な攻撃を前に耐える時間が続いた。それでも辛抱強く守りぬいた日本は失点を0に押さえた。自らが挙げた虎の子の1点を守り切って薄氷の勝利となった。

 「僕が跳ね返すしかないって言うクリアの気持ちでやっていた。そこだけ集中してやっていた。勝てたことはかなり大きいことなので次につなげていきたい」と植田はディフェンスリーダーの誇りを示した。中2日で16日のタイ戦を迎える。「改善する部分はいっぱいあると思う。しっかり改善して挑みたい」と気を引き締めていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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