虎の子の一点を守り切る

　カタール・ドーハで開催されているリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC・U-23選手権でUー23日本代表はU－23代表北朝鮮と激突。日本は前半5分にDF植田直通（鹿島）が決めた虎の子の1点を守りきり、1-0で勝利を収めた。白星発進を決めた。

　五輪最終予選は今大会から方式が大幅に変更。今大会はカタールでのセントラル開催となり、AからDの4グループに分けられた計16チームが総当りのリーグ戦を戦う。各グループ上位2チームが一発勝負のノックアウトステージに進出し、上位3カ国にリオ五輪本大会の出場権が与えられる。

　日本は主将のDF遠藤航（浦和）や背番号10を背負うMF中島翔哉（FC東京）らこれまでの主力メンバーの他、MF南野拓実（ザルツブルク）、FW久保裕也（ヤングボーイズ）の海外組も先発に名を連ねた。

　試合開始直後から積極的に攻め込んだ日本は前半5分に先制する。右サイドからのコーナキックを得ると、チーム唯一のレフティーのDF山中亮輔（柏）が低い高速クロスをゴール前に送る。ファーサイドでフリーになった植田が右足で合わせてネットを揺らした。

　その後も日本はサイド攻撃を中心に組み立てたが、北朝鮮の球際で激しいプレッシャーに苦しんだ。同44分にFW鈴木武蔵（新潟）、同45分には久保にも決定機があったが、追加点は奪えなかった。日本も素早い出足でのパスカットや体を張ったディフェンスで粘り強く守り、前半を無失点で切り抜けた。1-0とリードでハーフタイムを迎えた。