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「ヘディング禁止」、欧州初実施へ 認知症誘発リスクで12歳以下対象もイングランド対立
スコットランドサッカー協会が“12歳以下のヘディング禁止”を今月中にも発表
スコットランドサッカー協会(SFA)が、認知症を誘発するリスクを踏まえて、12歳未満の試合でヘディングを禁止する方向で動いており、今月中にも発表される予定だという。その一方でイングランドサッカー協会が子供のヘディング禁止に反発している。英紙「デイリー・テレグラフ」などが伝えた。
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昨年10月、英グラスゴー大学が7600人以上の元選手を対象にサッカーのヘディングによる脳への影響を調査し、プロサッカー選手経験者は一般人に比べて認知症発症のリスクが3.5倍高いと発表。神経変性疾患での死亡リスクが一般人よりも高いことが明らかになった。
そうした調査を受けて、「スコットランドサッカー協会が数週間以内に12歳未満の試合でヘディングを禁止する準備を進めている」と英紙「デイリー・テレグラフ」などが一斉に報じている。英紙「デイリー・メール」も「頭蓋骨への衝撃が繰り返されると認知症につながる恐れがある」と伝えた。
しかし、イングランドサッカー協会は“ヘディング禁止”に対して反発しており、デイリー・テレグラフ紙によれば「追随を拒否している」という。「政府筋は、現代のサッカーのボールは昔ほど重くないという事実のため、研究の関連性に疑問を呈した」と記している。
記事では「アメリカでは2015年以降、同様の禁止措置を実施しているが、スコットランドはそのような制限をヨーロッパで最初に課すサッカー協会となる」と総括した。
子供のヘディング禁止を巡り対立がエスカレートしそうな気配も漂うなか、その流れは日本にも及ぶのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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