東京五輪世代「ポジション別最新序列」 堂安、久保、冨安ら“不在の欧州組”に迫った選手は?
【シャドー&FW】食野が“違い”見せるも上位4人は超えられず 小川、上田も厳しい評価に…
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【シャドー/2列目】
― 久保建英(マジョルカ)
— 堂安 律(PSV)
— 三好康児(アントワープ)
— 安部裕葵(バルセロナ)
○ 食野亮太郎(ハーツ)
△ 旗手怜央(順天堂大)
△ 森島 司(広島)
△ 田川亨介(FC東京)
— 遠藤渓太(横浜FM)ほか
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海外組が揃うシャドーのポジション争いだが、今回の遠征に選ばれた選手たちのなかで、序列の高い選手たちを超えるパフォーマンスを見せた選手はいなかったと言える。唯一、違いを見せたのは食野だったが、個での打開力こそ示したものの、周りとのコンビネーションを使った攻撃はほとんどなし。また打てずに切り返す場面が多く、相手の守備に時間を与えることになるなど、マイナス面も見られた。上位4人を超えるまでには至らなかったというのが、今回の見立てだ。
また旗手、森島、田川については出場機会こそ与えられたが、大きなインパクトを残すことができず。チームの戦術によって窮屈なプレーになっている部分はあるものの、その枠に縛られず、自分たちで攻略法を見出すような動きがあっても良かったと感じている。出場機会なしに終わった遠藤は、クラブで結果を残し続けて、再びチャンスをつかむしかない。
【FW】
— 前田大然(マリティモ)
△ 小川航基(磐田)
△ 上田綺世(鹿島)ほか
最前線の序列最上位は、長崎遠征で攻撃だけでなく、驚異的なプレスバックで守備でも貢献した前田となる。マリティモでも徐々に結果を残しているだけに、前線では最有力候補の1人になったと言っていいだろう。
逆に今大会に出場した2人に関しては、厳しい評価となってしまった。小川は第3戦でゴールを奪ったものの、プレーに幅を持たすことができず、シャドーとの関わりの部分でも違いを見せられなかった。また上田に関しても背後へのランニングやクロスへ飛び込む姿勢では“らしさ”を見せたが、今回もゴールという結果を残すことができず。互いに序列を上げるほどの結果、内容を見せることができなかった。
もし、噂通りに大迫勇也(ブレーメン)がオーバーエイジ枠で入ることになれば、残る前線のポジションは1つか2つ。最後まで上位3人によるデッドヒートが繰り広げられることになるだろう。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。