バルサと大宮U-12、美しき“友情シーン”に再脚光 「真の品格」「最高に素敵な瞬間」
試合後に泣き崩れた大宮の選手を慰めたバルサU-12 2017年ローレウス賞を受賞し話題に
「スポーツ界のアカデミー賞」とも呼ばれる「ローレウス世界スポーツ賞2020」の各賞ノミネートが15日に発表され、日本からは女子テニスの大坂なおみやラグビー日本代表が名を連ねた。2月17日にドイツのベルリンで行われる授賞式の行方が注目されるなか、バルセロナ公式ツイッターは下部組織のU-12チームが、2017年に同賞を受賞することになった日本の少年チームとの友情のワンシーンに、再びスポットライトを当てている。
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バルセロナ公式ツイッターで公開された映像は、16年に日本で開催された「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」決勝の試合終了時のものだ。Jリーグの大宮アルディージャとバルセロナのU-12チームが激突した一戦は、大宮が奮闘するものの0-1で敗れた。世界的名門を苦しめながら一歩及ばなかった結果に悔しさを露わにした大宮の選手たちは、タイムアップの笛が鳴ると同時にピッチに倒れ込み、涙を流す選手が続出。一方のバルサの選手たちは、試合終了と同時にベンチメンバーもピッチに飛び出して歓喜を爆発させていたが、大宮側の雰囲気をすぐに察すると、健闘を称えるようにハグし、次々と励ましの言葉をかけた。
この行動がバルセロナ公式サイトやスペインメディアなどで伝えられると、世界中から称賛の声が殺到。後日、大宮側も感謝のメッセージ動画を投稿するなど、両者の友情は当時大きな話題を呼び、バルサU-12は17年のローレウス賞で「ベスト・スポーティング・モーメント賞」を受賞した。
そして“フェアプレー精神”にあふれたこのワンシーンが、ローレウス賞の20周年を記念し、公式サイト上で行われている「20年、20の瞬間」の一つに選ばれ、現在ユーザー投票が行われていることをバルセロナ公式ツイッターが紹介。投票を呼びかけながら動画を投稿すると、返信欄には「キャプテンには輝かしい未来がある」「一流だ!」「リスペクト」「美しいシーン」「キャプテンは真の品格を示した」「最高に素敵な瞬間」など、フェアプレー精神を称える声が多く寄せられた。
名門バルセロナと大宮の少年たちによる友情のワンシーンは、今も各国の人々の心に響いているようだ。