“最高のパサー”長谷部の起用法は? 4バック採用のフランクフルトに現地メディア注目
ウィンターブレイク中に4バック採用 “リベロ”長谷部の起用法が注目される
元日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトは、ウィンターブレイク中にアメリカのフロリダ州で合宿を行い、現地時間18日の第18節ホッフェンハイム戦から再開するリーグ戦に備えてきた。そのなかで4バックへのシステム変更が濃厚となっており、ドイツメディア「op-online.de」は3バックのリベロを務めてきた長谷部の今後に注目している。
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フランクフルトは前任のニコ・コバチ監督時代から、長谷部をリベロに据える3バックを主軸として戦ってきた。DFBポカール優勝などの好成績を残してきたが、今季は第17節終了時点で5勝3分9敗の13位と降格圏間近の状況。アディ・ヒュッター監督はウィンターブレイクの合宿中に4バックへのシステム変更を試みてきた。
「op-online.de」によると、フランクフルトに戻ってからのトレーニングでも4バック採用の方針は継続しており、2人のセンターバックにはアルゼンチン人DFダビド・アブラームとオーストリア代表DFマルティン・ヒンターエッガーが起用される見込みだという。同メディアは「この組み合わせは1対1に優れ、ヘディングも長谷部より強いだろう」としつつも、次のように懸念している。
「長谷部はGKからパスを受け、中盤や前線にパスを出すことができる。リーグのDFで4番目に多く前線にパスを送ってきた選手だ。ここが問題となる。果たしてフランクフルトは、最高のパサー不在で戦えるのか? ヒュッター監督は本当に長谷部を外せるのか?」
そして、「先発が予想される2人は堅実だが、攻撃に関しては長谷部のほうが常に上だ。だからこそ、フランクフルトの指揮官はジレンマに苛まれる。現状に対処するためには、どちらが適しているのか」と続けている。長きにわたって長谷部が当然のように果たしてきた、最終ラインからの攻撃の構築という役割。その重要性が高く評価され、現在の懸念につながっているようだ。
一方で、長谷部はもともと中盤センターを定位置としており、フランクフルトでも4バック採用時はボランチとして出場してきた実績がある。「どちらでもプレーできることを十分過ぎるほどに証明してきた」とも指摘されているだけに、4バックだとしても慣れ親しんだ中盤で出場することは考えられるだろう。
ホッフェンハイム戦が行われる18日は、長谷部にとって36歳の誕生日。どのような形でリーグ戦再開を迎えることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)