フットサル日本代表GKイゴール、10万人に1人の難病か 「何でこのタイミングでと…」
ギラン・バレー症候群の可能性が高いと診断を受けて緊急入院
日本フットサルリーグ(Fリーグ)のペスカドーラ町田は16日、クラブの公式ホームページで、同クラブに所属する日本代表GKピレス・イゴールが、緊急入院していることを発表した。
町田の発表によると、イゴールは体調不良により、1月8日に受診。その結果、ギラン・バレー症候群の可能性が高いと診断され、そのまま緊急入院したという。
ブラジル・サンパウロ出身のイゴールは、2009年に来日。シュライカー大阪に加入すると、正確無比なスローと圧倒的な守備力で攻守に大活躍を見せ、オーシャンアリーナカップ2009優勝、全日本フットサル選手権優勝に大きく貢献した。その後、2013年には町田へ移籍、2015年には前日本フットサル選手権を制し、クラブにFリーグ昇格後の初タイトルをもたらした。
また、2016年1月には日本国籍を取得。フットサル日本代表は同年のフットサルワールドカップ(W杯)コロンビア2016の出場権を逃したが、それ以降も継続的に日本代表に選出され続けてきた。いよいよ今年2月末からは、フットサルW杯予選を兼ねたAFCフットサル選手権トルクメニスタン2020が行われるというタイミングで、病気が発覚。戦列を離れることとなった。
15日に自身のインスタグラムで状況を発表したイゴールは、「大きなショックでした。信じたくなかったです。10万人の中で1人か2人しかかからない難病。何でこのタイミングで…。ワールドカップに向けて重要なアジア選手権や全日本選手権でプレーしたかったが、それも難しい状況です」と、苦悩を吐露している。
「数日間で症状が悪化して、顔はほぼ完全麻痺していました」と、診断を受けた時の状況を説明するとともに「入院は少なくとも2週間、リハビリ入院も含めて数ヶ月がかかる可能性があると言われました」と、復帰までは時間がかかる可能性を明らかにしている。
「完全回復までは長い道になるかもしれませんが、戦います。家族のために。親友のために。チームのために。息子のために。自分のために。そして今までずっと応援してくれた人達のために。毎日戦います。絶対回復して、また大好きなフットサルができるように頑張ります。そしてフットサルだけではなく、息子をまた抱っこして、いつか一緒に元気に走れるように頑張ります。またピッチで会えるまで、どうぞ見守っていてください」
ボールボーイからボールを受け取る際に「ありがとう」と声をかけるなど、人格者としても知られるイゴール。そのプレーが再び見られる日が1日も早く訪れることを願うばかりだ。
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(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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