「明確なPK」 バルセロナ安部、エリア内“疑惑判定”に現地紙も指摘「当惑させた」
トップチームのセティエン新監督も観戦、安部が御前試合で精力的なプレー
バルセロナBに所属する東京五輪世代のMF安部裕葵は現地時間15日に行われたスペインのセグンダB(3部)相当のCFバダロナ戦にフル出場した。チームが2-1で逆転勝利した試合でゴールこそなかったものの、この日は攻撃を活性化。ペナルティーエリア内で積極的な動きを見せ、観戦に訪れたトップチームのキケ・セティエン監督の前でアピールした。
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AFC U-23選手権に臨んだU-23日本代表のメンバーには招集されず、スペインで個人能力を磨く日々を送っている安部。この日も前線のアタッカーとして先発し、足を削りに来た相手のハードチェックに遭う場面があったものの、的確なドリブルとパスでカウンターの起点にもなった。
また前半42分にはペナルティーエリア内左でボールを受けると、軽やかなタッチで相手マーカーをかわし、たまらずスライディングしたマーカーの足が安部に引っかかったように見えた。しかしピッチに倒れた安部に対してPKの判定は下されなかった。
その後にバダロナに先制ゴールを許す展開となる。バルサ贔屓紙でBチームも追うスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「アウェーチームのゴールは、アベの明確なPKが課されなかった後に生まれた。この流れはBチームを当惑させた」と明記している。
ただしバルサBは後半に攻勢をかけ、2得点を挙げてホームで勝ち点3を獲得。この日、本拠のエスタディオ・ヨハン・クライフではセティエン監督が試合を観戦し、Bチームや育成組織を重要視すると明言している指揮官がさっそく“指針”を示したと言える。
また同紙によると「彼らは我々と一緒にトレーニングするし、彼らも参加できる。彼らが本当に進歩できれば、トップチームで完璧にプレーできるし、その一員でいることができる」と話したという。“御前試合”で得点に絡むことこそできなかったが、新体制になって下からの突き上げを歓迎するムードが生まれるなか、安部はより一層のアピールに努めたいところだろう。