ミラン本田に挽回のチャンスか? チーバス・グアダラハラとの親善試合で先発起用へ
マンチェスター・ユナイテッドの優勝で幕を閉じたギネス・インターナショナル・チャンピオンズカップで、参加クラブ唯一全敗で勝ち点0という醜態をさらしてしまったミラン。米国遠征の最後にメキシコのグアダラハラを本拠地とする強豪と激突する。
記事によると、インザーギ監督はセリエA開幕に向けて、選手のコンディションを均等にするために、チーバス戦でプレー時間の調整を行うという。これまでプレー時間の長かったエルシャラウィとパッツィーニの2人を休ませ、バロテッリ、本田、ニアンの3トップでチーバス戦を戦う見通しだ。
優勝を目指すと公言しながらブラジルワールドカップ1次リーグで無念の敗退を味わった本田は先月22日にチームに合流。0-3で大敗した同25日のギネス杯初戦オリンピアコス戦では後半32分から出場。1-5で惨敗した同29日の2試合目のマンチェスターC戦は先発し、後半39分まで出場。今月3日の3試合目のリバプール戦では後半20分から途中出場となった。
昨季、クラレンス・セードルフ元監督から4‐2‐3‐1システムの右攻撃的MFとして起用された本田だが、スピードの欠如が顕在化し、期待されたような結果を残すことはできなかった。インザーギ政権でも3トップの右で起用されているが、ギネス杯でも目立った活躍を残せていない。
本田についてインザーギ監督は就任時に左ボランチでの起用も考えていると話していたが、いまだボランチでテストする兆しはない。今回も本田は、右ウイングでの出番が濃厚だが、なかなか結果の出せない背番号10には、地元メディアやサポーターから不要論が飛び出している。
右ウイングのレギュラーの一番手となる元フランス代表MFメネスは故障から完全合流し、この日の練習ですべてのメニューをこなしたという。ついにライバルが帰ってくる。今季出場機会を手にするために、本田にとってチーバス戦はあまりに重要な追試となりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web