レアルと対戦する小クラブの“開催場所”に注目 収容4000人の本拠地か、それとも…
国王杯32強でレアルと対戦するウニオニスタ・デ・サラマンカ、試合の会場が問題に
リーガ・エスパニョーラの各カテゴリのクラブが望むスペイン国王杯ベスト32の組み合わせは、日本代表MF久保建英擁するマジョルカ(1部)とMF香川真司擁するレアル・サラゴサ(2部)との対戦が決まるなど話題は多い。そのなかで最もスペインで注目されているのは、レアル・マドリードが対戦する小クラブの試合開催場所だ。
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レアルとの対戦が決まったのは、ウニオニスタ・デ・サラマンカ。セグンダB(3部リーグ)に所属する同クラブは12日の2回戦で日本代表MF柴崎岳の所属するデポルティボ・ラコルーニャをPK戦の末に下し、3回戦に進出。そこで対戦する相手がレアルということで選手・関係者は沸き立っているのだが、ちょっとした問題として挙げられているのはウニオニスタ・デ・サラマンカのホームスタジアムの問題だ。
スペイン紙「マルカ」が伝えるところによると、彼らのホームスタジアムである「ラス・ピスタス・デル・エルマンティコ」の収容人員は約4000人のみで、メーンスタンドでしか集客ができない。なおかつ陸上競技場と共用のため、ピッチを分け隔てる陸上トラックもあるなど、決して恵まれた観戦環境ではない。
何よりも、同競技場から50メートルしか離れていないところには「エスタディオ・エルマンティコ」というれっきとした球技場はある。ここは収容人員1万7341人を誇るため、有名選手がずらりと集まるレアルを迎え撃つにはもってこいの場所とも言えるが、このスタジアムはサラマンカCFの本拠地。クラブの副社長であるロベルト・ペスカドール副会長はこのように語っている。
「特に断りがない限り、我々はラス・ピスタスでプレーするつもりなんだ。物事を動かそうとは思わない」
二つのクラブは関係性が深くないため、調整する予定は現状ないという。ただし同紙は可能な選択肢としてバジャドリードの本拠地であるエスタディオ・ホセ・ソリアも挙がっている。スペインの小クラブにとって、レアルを迎え撃てるのはクラブ史に残る一大決戦となる。果たしていつもの戦い慣れたホームなのか、1万人以上の集客を見込めるスタジアムを使うのか――試合開催の22日に向けて、忙しなくなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)