「私の責任」 森保監督が考える東京五輪“本番”で輝く道は? 「オーバーエイジを含めて…」
史上初のグループリーグ敗退…森保監督は「私の責任」と肩を落とす
森保一監督率いるU-23日本代表は12日、タイで開催されているU-23アジア選手権のグループリーグ敗退が決定した。第2戦シリア戦は1-2で屈辱的な敗戦。第1戦のサウジアラビア戦(1-2)に続いて2連敗となり、同大会史上初めて決勝トーナメントに進出できなかった。指揮官はあと6か月後に迫った東京五輪本番に向けて金メダルを目指すうえで、「最強チームを作る」と断言した。
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金メダル獲得への道はあまりにも遠かった。敗れれば敗退が決まる崖っぷちで迎えた一戦。序盤からいきなり苦境に立たされた。前半5分、ペナルティーエリア内で相手選手に対し、DF町田浩樹(鹿島アントラーズ)が遅れて蹴ってしまい、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によりPK判定。これを決められて同9分に先制点を許した。
対する日本は同30分、左サイドからカットインしてミドルシュートを放ったMF相馬勇紀(名古屋グランパス)が、相手DFに弾かれてこぼれたボールを拾って再びシュート。この強烈な一発がニアサイドを破ってゴールに吸い込まれ、1-1の同点に追いついた。後半は膠着した状況が続くなか、試合終盤にカウンターを受けて失点。2戦連続で終盤の失点で敗れ、ショッキングなグループリーグ敗退となった。
本番まで残り6カ月。東京五輪で金メダルを目指すなら、今大会でのアジア制覇は成し遂げなければいけないものだった。だが、結果は屈辱的な2連敗。2試合とも試合終盤に失点を許し、勝ち切ることができなかった。指揮官は、「私の責任」と重い口を開いた。
「まずこの結果を受けて、私が選手選考から大会への準備をしてきたなかで、選手、スタッフの努力を結果に結びつけられなかった。もっと力をつけなければいけないという私の責任」
今大会は惨敗に終わってしまったが、目標は変えない。あくまでも東京五輪の金メダル獲得。森保監督はそのためのメンバー選考についても語った。
「東京五輪金メダルに向けて不甲斐ない結果。最終的にどの選手が五輪の舞台に立ってプレーするかという部分ではラージグループを見ているので、この大会に参加した選手、ヨーロッパや日本に同等の力を持つ選手がいること、残りの時間で力を見極めて、この年代の最強のチームを作るとともに、オーバーエイジを含めてどうすればチームを強くできるか、結果を残せるかを考えていきたい」
本番までチームとして活動できる時間は限られている。そのなかで「最強チーム」を作り上げなければいけない。頂点へ駆け上がるためには何が必要か。今、もう一度真摯に向き合わなければいけない。