東福岡を二冠に導き宙に舞った指揮官 2年越しで果たされた選手との約束

謙虚さを貫き怒涛の5ゴール

「久我山が試合ごとに非常に強くなっていったことをすごく恐怖……、違うかな。確実に強くなっていると感じていた。そんな簡単なゲームではないと感じている中で、自分たちのサッカーを90分通してやっていけば勝利に結びつくのでは、と信じながら戦いにいった」

 下馬評では東福岡有利とされていたが、史上最弱から上り詰めた指揮官に慢心はなかった。お互いがゴールに迫力を持ってせめぎ合う展開となったが、MF三宅海斗(3年)が前半36分に先制点を決めると怒涛の5ゴールで頂点にたどり着いた。

 「最終的に5-0は非常に出来過ぎじゃないかなと思っている」と謙虚さを貫きながらも、森重監督は万感の表情で教え子の完璧なパフォーマンスを称えていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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