サラゴサ香川に欧州、中東、MLSクラブ接触も…「正式オファーなし」と地元紙報道
今冬の去就報道が過熱も…香川側は残留の意向と地元紙が伝える
スペイン2部サラゴサに所属するMF香川真司は、現地時間11日に行われたスペイン国王杯のヒムナスティック・タラゴナ戦に先発フル出場し、3-1の勝利に貢献した。その一方で地元メディアでは去就を巡る報道が続いており、同日付のサラゴサ地元紙「エル・ペリオディコ・デ・アラゴン」は香川に対して多くのクラブから調査やコンタクトがあるものの、正式オファーは届いていないと報じている。
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香川は2019年8月にサラゴサ移籍を果たし、憧れ続けたスペインの地に降り立った。開幕直後こそリーグ第2節ポンフェラディーナ戦(1-1)と第5節エストレマドゥーラ戦(3-1)でゴールを決めるなど活躍したが、その後は体調不良も影響して徐々に失速。年明け初戦となった7日の第22節スポルティング・ヒホン戦(2-0)でもベンチスタートとなっており、スペインメディアでは今冬の移籍市場での退団の可能性も報じられていた。
そうしたなか「エル・ペリオディコ・デ・アラゴン」紙は、香川の「サラゴサでのレベルは期待されていたものではなく、クラブは日本人のトップ下選手が今月に出て行くのであれば容認すると認めている」と、周囲から厳しい視線に晒されていることを伝えたうえで、「しかしサラゴサは、これまで選手(香川)が出て行くべきだといったことは言っておらず、おそらく今後もそれはしないし、選手も今季終了まで続けていくのを諦めていない」と、あくまでも2021年まで契約を残す香川の意思次第であり、本人は残留の意向を示しているとしている。
そんな香川のもとには「米MLS(メジャーリーグサッカー)クラブからの調査を受けており、またトルコ、ドイツ、フランス、ギリシャから同様のものがある」と、複数のコンタクトがあるようだ。しかしいずれも正式なオファーではなく、「現状で一番経済的に魅力的なものはカタールからとなっている」と伝えている。
一方で同紙は、現在リーグ3位のチームが仮に来季1部昇格を達成した場合、現状のパフォーマンスでは香川の去就は不透明なものになると言及。「多くの試合で灰色の出来で、すぐにガソリン切れを起こした。だからこそ、そのレベルは次のシーズンに向けた計画を練り直すものになる」と、後半戦での復調がなければ立場は厳しいものになるとの見方を示した。
スペイン1部でのプレーを目標に今季サラゴサ入りを果たした香川だが、現地での評価を一変させるパフォーマンスを見せチームを昇格へと導けるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)