神童ムバッペ、大胆不敵な“ラボーナ弾未遂”が海外で話題 「別世界のゴールに近づいた」
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リーグ杯サンテティエンヌ戦でエリア外から際どい“ラボーナ”シュートを放つ
パリ・サンジェルマン(PSG)のフランス代表FWキリアン・ムバッペは、今季も開幕からコンスタントにゴールを重ねており、21歳ながらスター軍団の中で確固たる地位を築いている。その勢いは2020年を迎えても衰えることなく、現地時間8日に行われたリーグカップ準々決勝のサンテティエンヌ戦でも1得点2アシストの活躍で6-1の勝利に貢献したが、その試合で見せた大胆不敵な“ラボーナ弾未遂”が話題を呼んでいる。
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今季のムバッペは負傷離脱する時期があったものの、リーグ・アンで首位を走るPSGでチーム最多11ゴールをマーク。ラウンド16進出を果たしたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも、5試合5ゴールと高い得点力を見せている。
リーグカップ準々決勝のサンテティエンヌ戦では、チームが3-0とリードした後半にムバッペが猛威を振るう。後半4分に右サイドを突破してからの折り返しでアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディのゴールを演出すると、同12分には左サイドを抜けて再びイカルディの得点をアシスト。その10分後には、お返しとばかりにイカルディからのパスを受けたムバッペが決めて6-0となった。
その後、1点を返されて迎えた同33分に、再びムバッペが魅せる。カウンターの場面で敵陣に走り込み、左サイドからグラウンダーのパスが供給されると、中央を走るブラジル代表FWネイマールはスルー。ボールはゴール正面やや右寄り、ペナルティーエリア手前に走り込んでいたムバッペの足もとへ。パスが自陣方向へ流れたため立ち止まり、相手ゴールに対して半身の状態となったムバッペは、これを左足でコントロールするかに見えたが、次の瞬間、左足を軸足としてその後方に右足を通す“ラボーナ”でダイレクトシュート。ゴールまでは15メートル以上の距離があったなかで狙った大胆不敵なシュートは、右にカーブしながらゴールの左を逸れていった。
5点差がついた圧勝ムードの終盤だったからこそ繰り出したシュートと言えるが、瞬時の判断で見せた妙技に海外メディアも反応。スペイン紙「AS」が「今年最高のゴラッソになり得たムバッペのラボーナ」「別世界のゴールに近づいた」と伝えれば、スペイン紙「マルカ」も「もう少しで今年最高のゴールになった残忍なラボーナ」と紹介した。中南米のサッカー専門サイト「BOLAVIP」も「壮大なラボーナ」としたうえで、「奇跡の年間ベストゴールとはならなかった」と、“未遂”に終わったことを伝えている。
毎試合のように卓越したスキルを披露し、観る者にインパクトを与えているムバッペ。このペースでゴールを量産し、チームも悲願の欧州制覇を成し遂げれば、2020年のバロンドール受賞にも近づくかもしれない。