森保監督、敗れればGL敗退のシリア戦でメンバー変更示唆 「フレッシュな選手を使うことも」
背水の陣となるシリア戦へ 「第2戦に向けてのベストの選手は変わってくる」
タイで開催中のU-23アジア選手権に参加している森保一監督率いる日本代表は11日、敗れればグループリーグ敗退となるシリア戦(12日)に向けて前日練習を行った。東京五輪イヤーの初陣となったサウジアラビア戦(9日)は、試合終盤に勝ち越し点を許して1-2で敗戦。第2戦となるシリア戦は“崖っぷち”状態で臨む。森保監督は勝負の一戦を前に取材に応じ、メンバー変更も視野に入れていることを明かした。
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背水の陣――。練習前に取材に応じた指揮官は冷静だった。サウジアラビア戦は後半3分に先制を許し、一時はMF食野亮太郎(ハーツ)の同点弾で追いつくも、終盤に最終ラインでバックパスのミスが出てPKを献上。痛恨の勝ち越し点を許してしまい、黒星スタートとなった。シリア戦に敗れればグループリーグ敗退。日本は一気に崖っぷちに追い込まれた。
そんななか、指揮官はメンバーの変更を示唆。第1戦は今大会招集メンバーのベスト布陣で臨んだが、日が暮れても気温は30度を超え、湿度も高い。第1戦のタマサートスタジアムは芝が長く、地面が柔らかかった。疲労が溜まりやすい状況での過密日程。勝利は必要だが、中2日で迎える一戦では、「フレッシュな選手を使うということも」と先発を入れ替えながら臨む姿勢だ。
「コンディションは考えて、よりフレッシュな選手を使うということも次の試合に向けては考えて、今日の練習を確認したい。コンディション等々を含めて第2戦に向けてのベストの選手というのは変わってくるところもあると思う。かなり1戦目の疲労が来ていると思いますし、選手たちの状況を判断しながら明日の試合のメンバー、選手を選んでいきたい」
シリアは第1戦のカタール戦で0-2とリードを許しながらも、最終的には2-2のドローに持ち込んだ。後半アディショナルタイムに同点弾を挙げるなど、粘り強く戦ってくる。集中力の高さも求められるなか、森保監督は中東の難敵を警戒した。
「シリアがかなりシンプルに攻撃をしてくるので、まず攻撃の出どころを止めないといけない。おそらくゴール前へ縦にロングボール、そこからクロスというところは入ってくると思いますので、そこでしっかり球際のところと、セカンドボールを拾うこと。サッカーの基本となるところをしっかりやって、我々が少しでも優位に試合を進められるようにしたい」
東京五輪本番まであと6カ月。森保ジャパンの真価が問われる一戦となりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)