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東福岡が圧巻5得点で17年ぶりの選手権制覇! 高校史上6度目の二冠達成
後半に怒涛の4ゴール
後半立ち上がり、東福岡がリードを広げた。同2分に、ゴール中央やや右サイド約20メートルの距離で直接FKのチャンスを得ると、キッカーのポジションにはMF中村健人が立つ。白のユニフォームの國學院久我山が作った壁の前には、3人の選手が立った。さらに、ボールのポイントの前には赤いユニフォームの3選手が肩を組んで立ち、歩幅を合わせて下がっていく。4歩目を踏んだ瞬間に合計6人の東福岡の選手は一気にしゃがみこみ、その上をMF中村が蹴ったボールが越えていった。視界を遮られたのかGKは反応が遅れ、ボールはそのままゴール左隅に吸い込まれた。記録上はMF中村のゴールだが、まさにチーム全員で奪った追加点になった。
反撃に出る國學院久我山に対し、東福岡の守備陣は相手のミドルシュートを顔面でブロックすることも辞さない気迫の守備を見せた。そして、それに応えるかのように同22分には抜け出したFW餅山大輝がGKの頭上を抜く技ありのゴールで1点を追加。さらに同25分には右サイドを深く切り崩すと、中央への折り返しをMF藤川が決めて4-0とした。さらに、同35分にはMF中村が右足で自身2点目のミドルシュートを決め、リードを5点に広げた。
東京勢として17年ぶりに決勝進出を果たした國學院久我山も大量リードを許しながらも最後まで集中を切らすことなく、持ち前の攻撃的なパスサッカーを5万4090人の大観衆の前で披露した。しかし、最後までゴールを奪うことはできず、このまま試合終了。5-0の勝利を収めた東福岡が、17年ぶりの選手権制覇に加え、夏のインターハイと合わせた高校二冠を達成した。
12月30日に開幕し、47都道府県の代表が全国の頂点を目指して戦った13日間は、名門の復活を強く印象付けて幕を閉じた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images