ミラン幹部、“完全休養中”の名将アッレグリに復帰要請へ 人事権付きの好待遇を準備か
アッレグリ監督は2010-11シーズンに優勝を果たすも、翌年以降は主力退団の余波で苦戦
セリエAの名門ACミランは低迷からの復権を目指し、クラブOBでレジェンドとも言える元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏と元クロアチア代表MFズボニミール・ボバン氏が幹部入りしているが、来季以降の監督人事が進んでるとイタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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ミランは今季、サンプドリアで戦術家として名を馳せたマルコ・ジャンパオロ監督を招聘してシーズンをスタートしたが、すでにステファノ・ピオリ監督への交代を行うに至った。そうしたなかで幹部2人が考えているのが、2000年代最後の黄金期とも言えた時期に指揮したマッシミリアーノ・アッレグリ氏に復帰を要請することだという。
アッレグリ氏は2010-11シーズンのスクデットを獲得する実績を残したが、12年夏から財政難により次々と主力がチームを去る状況に苦戦。最終的には14年にチームを去った。それでも、その間には当時若手の有望株だったイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィを抜擢するなどして、一定の成績を維持していたのも事実だ。
そのアッレグリ氏は翌14-15シーズンからユベントスを率いると、昨季までリーグ5連覇を達成。改めて監督としての能力の高さを示し、今季は「完全休養」を宣言している。
マルディーニ氏とボバン氏の2人は、アッレグリ氏にかつてマンチェスター・ユナイテッドで長期政権を築いたアレックス・ファーガソン監督のような選手構成に関する部分まで大きな権限を与えることで、ミランへの復帰を要請する考えがあるという。
ミランとしては、長期政権を任せるに足る実績と信頼を寄せられる指揮官を欲しているというのが現状だ。アッレグリ氏がチームを去った後は多くの監督が途中解任の憂き目に遭い、その違約金や保証された年俸によって「3人分の監督給与を支払っている」と言われたシーズンもあっただけに、ミラン復権のために“三顧の礼”を行ってでも復帰を要請するプランが進んでいる模様だ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)