U-23日本代表、失意の黒星発進も…英記者が絶賛した2選手は? 「大きな感銘を受けた」

守備陣のミスは日本の欠点を強調、集中力を維持しなければ大惨事を招く結果に

 橋岡大樹は特に前半、右サイドで十分な働きを見せていたもののベストの状態にはなく、彼も杉岡大暉もウイングバックとしての推進力をもたらすことはほとんどなかった。結果が証明したように、日本は完璧なパフォーマンスではなく、日本が前進するためにはまだやるべきことが多く残されている。同日にシリアはカタールと引き分けたが、その出来を根拠とするならば、日本は次戦で問題なくシリアを打ち負かすべきだ。カタール戦でも勝ち点3を掴むだろうが、それで満足してはいけない。

 2失点を生み出した守備陣のミスは、日本の欠点を強調したものとなった。アル・シェーリはカウンター攻撃で日本にダメージを与えられるエリアを把握しており、先制点が日本の中盤と守備陣に対しより積極的なプレスをかける必要性があることを証明した。ペナルティーエリアに向かった突破の場面でのガリーブへの戦術的ファウルは危機を防ぐものとなっただろう。

 90分間を通して集中力を維持しなければならない。サウジアラビアに許した二つ目の失点のように、大惨事を招く結果になりかねない。大迫敬介と岡崎慎の連携不足は、完全に回避可能なものであり、結果的に日本が勝ち点を献上する代償を支払うことになった。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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