「ショックは大きい」 U-23代表“10番”食野、同点ミドルも敗戦に「切り替えていくしかない」
U-23アジア選手権の初戦でサウジアラビアと対戦し、終盤の失点で1-2敗戦
U-23日本代表MF食野亮太郎は、タイで開催されているU-23アジア選手権の初戦サウジアラビア戦に1-2で敗れると、自身の1ゴールにも「ショックは大きい」と敗戦を悔やんだ。
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食野は昨夏にスコットランドのハーツに移籍。出場機会をしっかりとつかみ、この大会には唯一の海外所属選手として参加した。左シャドーでスタメン出場すると、食野は前半から積極的にカットインしてシュートを狙う姿勢を見せた。
それが実ったのは後半11分だった。先制点を奪われた後の時間帯で、左45度付近でボールを持つと強気に中央へカットインして右足シュート。これが相手DFに当たってコースが変わり、同点ゴールになった。自身もまた「自分の特徴はシュートを打っていくこと。相手に当たりましたけど、打たなければ分からない」と、自分らしさのあるゴールだったと振り返る。
しかしチームは残り5分のところで連係ミスを起こし、パスミスからのカウンターを許すとPKを献上。これを決められて1-2の敗戦になった。強豪サウジアラビアとの初戦だっただけに食野は「初戦なので最低でも勝ち点1を取りたかったが、自分たちのミス。ショックは大きいけど、切り替えていくしかない」と、悔やみきれないものになったと話す。
それでも、食野のゴールはチームの中でも貪欲にゴールを狙う姿勢が際立ったもの。スコットランドで腕を磨く若武者は「気持ち的には乗れるゴールだった。これから2戦目、3戦目と続くのでチームを助けられるゴールを決めたい。もう切り替えて勝つしかないので、痛い負けですけど次とその次に勝てば問題ないので、しっかりと勝ち点を積んでいきたい」と、巻き返しを誓った。
東京五輪最終予選を兼ねている本大会だが、日本はすでに開催国として出場権を獲得している。それでも、アジアの国際大会でどれだけのプライドを見せられるのか。エースナンバーの「10番」を与えられた食野は、チームに刺激を与え続けるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)