浦和MF伊藤涼太郎の覚悟、2年半期限付き移籍から復帰で背水の陣「勝負の1年になる」

レンタルバックで浦和に復帰したMF伊藤涼太郎【写真:轡田哲朗】
レンタルバックで浦和に復帰したMF伊藤涼太郎【写真:轡田哲朗】

水戸、大分への期限付き移籍を経て浦和に復帰 背番号は鈴木啓太氏が付けた「13」

 浦和レッズは9日に今季の新加入選手会見を行い、2年半の期限付き移籍から復帰するMF伊藤涼太郎は「勝負の1年になる」とキャリアの中でも背水の陣になる覚悟を垣間見せる。そして、浦和の“レジェンド”が付けた背番号を受け継ぐことでその姿勢を示した。

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 伊藤は2016年に作陽高校から浦和に加入したが、在籍1年半ではほとんど出場機会が得られずに、17年夏のウインドーでJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍。そこで1年半を過ごし、昨季はJ1大分トリニータに期限付き移籍した。その期間について「何よりも試合経験を積ませてもらった。質や強度は間違いなくアップしていると思う」と自信を見せ、「期限付き移籍中、僕は全試合レッズの試合を見ていた」と、浦和に復帰する日のことを思い描いていたことを明かしている。

 一方で、サッカー選手のキャリアとしては2年半の期限付き移籍から復帰すること自体が、残されたチャンスの期間が長くないことを示してもいる。攻撃的な特徴を持つ伊藤だけにポジション争いのライバルも多い。それだけに「今年が本当に勝負の1年になる。その責任感と危機感も感じています。それを気負い過ぎずに自分のプレーをしていけば、試合に出られると思う」と、厳しい表情で話した。

 今季の背番号は「13」に決まった。これは浦和で2000年からプレーして日本代表にも選出され、15年までプレーしたMF鈴木啓太氏が付けていたもので、浦和においては偉大な先人のいる番号ということになる。加入自体はすれ違いになった伊藤だが「練習参加をした時に、啓太さんともいろいろ話させてもらった。浦和レッズにとって重みのある背番号を付けることで、責任感を強く感じられる」と、その思いを口にしている。

 今季は高卒での新加入として青森山田高校からMF武田英寿の加入が内定しているが、高体連の学校からとなると伊藤がその前になる。武者修行から戻った伊藤は、浦和で“レジェンド”が築いたような地位にまで上り詰めることができるか。世代交代もテーマになるチームにおいて、その序列に大きな変化を加えることが期待される存在だと言えそうだ。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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