英紙がMVPを逃し「アフリカの恥」と激怒したY・トゥーレに苦言 「品位を損なうコメント」

過去4年間のアフリカMVP受賞の要因を分析し、本人の主張の誤りを指摘

 マンチェスター・シティのコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレは自身がアフリカ最優秀選手賞を獲得できなかったことに不満を示し、「アフリカの恥だ」と激怒していた。しかし、英地元紙「ガーディアン」は、トゥーレの言動について「品位を損ない、素晴らしい才能に影を落とすコメントだった」と報じている。

 2011年から4年連続で同賞を受賞していたトゥーレは、アフリカサッカー連盟(CAF)による今回の投票で、ドルトムントのガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンの143ポイントに対し、136ポイントと僅差で敗れていた。授賞式後、コートジボワール代表で主将を務める男は「我々は、他のどこかの国で活躍することよりも、故郷である(アフリカ)大陸のことが最優先だ。この結果は最悪」と自国での活躍が最も評価されるべきと主張。コートジボワール代表は15年のアフリカ・ネーションズカップ(ACN)を優勝しているのに対し、オーバメヤンのガボン代表はグループリーグ敗退に終わっていた。

 しかし、同紙のレポートでは過去4年間のトゥーレの受賞が、必ずしも代表での活躍によるものではなかったと分析している。

 初受賞の11年はシティでFAカップを制覇。準決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦と決勝のストーク戦でいずれも得点を決めて、クラブに35年ぶりのトロフィーをもたらしたことが評価されての受賞だった。翌12年には、シティの44年ぶりのリーグ優勝に貢献する活躍で2年連続の受賞。しかし、この年は当時チェルシーのディディエ・ドログバ(現モントリオール・インパクト)がチームをUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導く活躍を披露していた。また、同年のACNではコートジボワールを破ったザンビアが優勝を果たしていた。

 

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